これは真面目に俺が体験した本当の話です
今でこそ怖がり者ですが、昔は幽霊やポルターガイストなど非科学的なモノなど一切信じてませんでした
そのわりに出鱈目な怖い話をするのが好きで、夜になっては3つ下の弟や臆病な友人などを脅かしていました(テヘッ☆)
そんな怖いもんなしの俺がとんだ臆病者になってしまった理由をお話します!!(^ー^)†
一言一句そのままという訳にはいきませんが、覚えてる限りの話をしたいと思います!!
約3年前、俺が中1の夏頃ですが(・・・まぁ、名前なんてそこら中にあるからそのまま出してもいいよね!!有名人じゃないし!!←)
昼寝中に渡辺(男)からメールがきました
俺(んだよ、珍しいな・・・ってか心地よく寝てたのに起こすんじゃねぇや、バーカ)
ほとんどブチる気満々でそのメールを開いた俺は、メールと同時に目も見開いてしまいました
渡辺≪本日、夜の12時に**病院に集合な。もち肝試しだー!!≫
さすがに病院名は伏せさせて貰いました
どうやら複数送信のようで
中学生になり、行動範囲が増えていた俺達は夏休みに乗じてあちこちに行く予定たてていたんですが・・・
俺≪まかさの肝試しかよ!やるな渡辺!!www≫
などと返信してしばらくメールしていました
渡辺≪じゃあ時間は12時な!メンツは俺と仁(男)と一馬(男)と純(女)の4人でwww≫
俺≪てめぇぇぇぇ!俺を抜かして数えるなぁぁぁぁ!!(怒)≫
渡辺≪ヤッベばれたかw≫
俺≪ってか、俺の親が今日寝るの遅いから1時にしねぇ?丑三つ時って言うじゃん!≫
渡辺≪丑三つは2時だよwじゃあ分かった、そう言っとくわ≫
そんなハイテンションなノリでメールを終えて夜まで待ちました
ちなみに、純は渡辺の彼女さんです。今でもラブラブらし(ry
・・・そんなこんなで1時になって**病院に全員が集合しました
**病院は近所にあり、自宅からチャリで5分程の距離にあります
もうすでに純がくる途中に事故に遭いそうになって、ビビりまくってました
純「マジでやるん?止めようよー;」
仁「はぁ?もう怖がってるんかよ(笑)」
俺「あれ?でも純って来るときに事故りかけたんじゃねーの?大丈夫なん?」
渡辺「大丈夫大丈夫。だってあれ、俺が純を後ろに乗っけてチャリで爆走してたらコケかけただけだから(笑)」
一馬「それって事故ってなくね?焦ってソンしたー;」
俺「オメーもビビってんじゃねーかよ(笑)」
一馬「は、舐めんな。だって俺だぜ?ビビるに決まってんだろ!!」
仁「威張ってるし(笑)」
渡辺「おーい、さっさとしねえと近所から苦情くんぞ;」
俺「へいへい、行こう行こう(「^ω^)「」
俺にとって**病院は、廃墟といっても小さい頃通っていた所なので
奥の様子がみれるのだけが楽しみでした
俺(第一、潰れてからまだ一年たってねーしw)
ただ、疑問に思ったことが一つ
一馬「結構綺麗じゃん、なんで潰れたん?」
そう、如何して潰れたかです
別に問題があったわけじゃなさそうなんですが、潰れる半年程前から霊柩車が訪れるのが頻繁になったそうです
看護士さんの無駄話などを聞いてると
『呪い』だの『祟り』だの、当時の俺には一銭の得にもならない話でした
俺(まさかな・・・・っとヤベェヤベェ。雰囲気に流される所だったwww)
などと自問自答していた時
純「な、なにコレ!!血!?」
仁「ま、まじか!?」
渡辺「いや、鉄錆の混じった水だろw」
俺「雨水か?もってるだけどろwww」
仁「げ、鉄臭っ」
純「なんだぁ・・・ビックリした・・・」
一馬「お、お前ビビりすぎだよ!!;」
渡辺「いや、軽くお前入り口に逃げてたろwww」
仁「うわ、ないわー」
一馬「う、うっせ!!;」
俺「ははは・・・(俺も相当ビビったわ、黙っとくけど)」
そんなこんな、ビビッたりビビらなかったりで2階で移動しました
俺「やっと2階か、確かこっから入院患者とかの部屋だよな」
渡辺「へぇ・・・そりゃ楽しみだ♪」
仁「疲れたーーーー!」
俺「うっせ、デケぇ声出すなww」
純「ってか、アンタら怖くないの?;」
一馬「コイツら異常だろ;;;」
仁「お前は汗かきすぎwww」
一馬「あ、暑いからなっ!!;」
俺「どうでもいいから早く行こうぜ、さっさと進みてぇんだよ」
仁、純、一馬「はぁーい・・・;」
渡辺「ははッwww」
俺「さて行こう行こう♪」
確かそんな話をしていた時でした。油断していた所に、ふと
―――ソウ・・・モット、オイデ―――
・・・まるで、耳元で囁かれてるような音量だったのを覚えています
俺「ぅおおっ!!?;;」
一馬「ど、どうした!?;」
俺「はっ?え?あ、いや何でもない;」
純「驚かさないでよぉ!!;」
仁「純はすぐ涙目になるなwww」
(何だ何だ、幻聴じゃねーだろうな;やけに生生しかったぞ)
ツンツン
俺「・・・ん?何だ渡辺」
渡辺「お前、今の聞こえたんだろ?」
俺「え!何!お前も!?」
渡辺「ちょ、うるせっ;」
純「え、何が!?」
俺「いや!何でもねぇっ!!;」
渡辺「ったく、馬鹿じゃねーの;;」
俺「悪ぃ・・・;」
どうやら、渡辺にも聞こえていたらしく、幻聴じゃないことがわかりました
でもオカシイことに俺と渡辺は聞いてるものが違かったんです
俺にはさっきの記述通り『もっとおいで』だったハズです
ですが、渡辺には『クルナ、アブナイ、クルナ』
その3言が聞こえたそうです
俺「おいおい、逆じゃねぇか;」
渡辺「ま、嘘だからなw」
俺「・・・は?」
渡辺「だから、嘘だってw」
俺「はぁぁぁぁ!?;おまっ、ふざけんなぁ!!;;;」
悪ぃ悪ぃ、そう謝りながら渡辺は彼女さんの所に走って行きました
俺(ふっざけやがってー!!)
怒りよりも焦りのほうが大きかった俺は、一先ず皆の所に歩みよろうと片足をだしました
その瞬間
ぐちゃっ ズルッ
俺「ぅわわわっ;」
何かを踏んで
まぁ、ものの見事にすっ転んでしまいました
仁「おいおい、何してんだよ(笑)」
俺「全くだ、俺ぁ何踏んだん・・・・・・・・・っっっ!?」
一瞬、人の頭に見えました
目が合った、そう思ったらソイツは口の端を持ち上げて
―――ニヤッ―――
(*^ー^)†
・・・冗談です←
顔が半分潰れていて男か女か判別出来ませんでした
俺(おぇぇっ;)
判断うんぬんより吐きそうになりましたが女子がいる手前、プライドが勝ち、嘔吐は免れましたが
心情は一刻もここから早く逃げ出したい気持ちでいっぱいでした
仁「あれ?お前何踏んだの?」
俺「み、見るな!!;」
仁「な、なんだよ。何もねーじゃん」
俺「は・・・?;」
仁の言うとおり、俺がコケた周辺には何もおちていませんでした
もちろんアイツもいません
俺(んな馬鹿な・・・!!;)
頭が混乱して軽く発狂しそうでした
渡辺「・・・なぁ、今日は早く帰ろうぜ」
仁「はぁ?;」
突然何を言い出すのか、と思いましたが
俺「そ、そうするか!!;」
すっかりチキンになっていた為、即座に賛成しました
純「うん、アタシも具合悪い」
一馬「俺は怖いから帰りたい!!」
渡辺「お前は黙っとけ、行くぞ仁!」
仁「・・・・・・」
俺「・・・・・・;」
仁「わぁったよ!;」
俺(よかった・・・これ以上ここにいたくねぇし、さっさと帰ろ帰ろ;)
―――モウスコシダッタノニ―――
ゾク・・・ッ
俺(まただ、もう嫌だ!つーか何で耳元!?(泣))
渡辺「おい!上田!早く来い、喰われたいのか!?;;;」
俺「は?喰われる?」
『喰われる』
何故か、振り向いてしまいました
そして、俺の顔の真横にあったのは
両目がなく、ただ口をカッパリ開けた頭でした
俺「うわぁぁぁぁぁぁ!!;」
ほとんど半狂乱でした
渡辺「上田ぁ!!;」
バシィッ
頬にはしる鋭い痛みで意識がハッキリしました
叩いたのは渡辺ではなく、仁でした
仁「馬鹿じゃねーの!早くしろよ!!;;;」
渡辺「上田!早く立て!;」
俺「お、おう!!!;」
入り口に向かって一直線
その時横目に映ったのは、最初にあった鉄錆の水溜り・・・のハズです
俺「出口近いぞ、早く・・・・・・・っえ!?;」
その水溜りらしきものから人が覗いてました
人・・・の頭
目と鼻の間までを出して、俺達を見ていました
猛ダッシュしていたのでハッキリはわかりません
ただ、そう見えただけ・・・それでも間違っていないかもですが
ただ怖いだけしか頭になくて
気が付けば汗ビッショリでチャリにまたがっていました
背中をドン!と叩かれ、慌ててペダルをこぎまくり、全員で渡辺の家に逃げ込みました
一馬が途中でコケたようでした
俺のTシャツの背中には血らしきものの手形が残ってました
gdgdですみませんが、覚えている限りがここまでです;
一馬と純は何も聞いてない見てない状態でした
仁は、俺の発狂したような声が聞こえ、慌てて思わずひっぱたいただけで、何も見ていないと言います
渡辺は本当に嘘をついたそうです
つまり、声は聞こえていないんです
でも、俺の真横と真後ろにいた躯は見たそうです
口をありえないほど大きく開けていたため、俺が喰われると思ったらしいです
全員に聞いても、帰りに俺の背中を叩いた者はいませんでした
ではアレは一体・・・?
攻撃とは違う、『行け』とか『逃げろ』・・・そんな押し方でした
余談ですが
俺が幼い頃
親が仕事で留守の間、俺を預かって構ってくれた老夫婦が
あの病院で無くなったのを、ふと思い出しました
肝試しの翌日、5年程ぶりに老夫婦のお墓参りに行きました
手を合わせ、ありがとう・・・と言ってきました
長文失礼しました、ここまで読んで頂き、まことにありがとうございます
怖い話投稿:ホラーテラー 強がりな匿名さん
作者怖話