遂にこの日が来た
わたしは全てを超えてきた
だが唯一まだ超えていないもの
それは地球
余りにも巨大
余りにも美しい
余りにも神秘
余りにも母
私はこの戦いに命をかけようと思うよ
これまでの全てがこの為にあったといってもいい
私なら出来るはず
胸の鼓動が高まる
この私が緊張している
私は地球に合掌した
始まりだ
地表に手を当てエネルギーを送る
そしてエネルギーがマントルまで達した時全てを込めた右の拳を叩き込む
だがこれだけの事をしても地球はビクともしない
絶対的なその敵に私が希望をなくしかけた時
地表に一輪の花を見つけた
なんてフェアな敵なんだ
私に希望を与えまた挑めと
その懐の大きさに脳内部質がとめどなく溢れ出る
地球よ私は更に強くなり貴方をいつか超える
私はそういって走り始める
すがすがしい
爽やかな春の木漏れ日が私を後押しする
さぁいこう
宇宙の起源まで
怖い話投稿:ホラーテラー サイコ男さん
作者怖話