私が中学2年生の時のことである。
その年、私のクラスでは悪い出来事が連続した。
時系列は多少違っているかもしれないが、次のようなことである。
■クラスメイトの男の子2名が、ほぼ同じ時期にそれぞれ別の交通事故で入院した。
■クラスの担任と別の教科の担当教師3名が同じ病気で入院。
■クラスメイトの男子の母親が失踪した。
■クラスメイトの女子1名が、団地のドアが強風で閉まったのに巻き込まれて指を切断した。
■最後は、教室で男子生徒がバットの素振りをしていたところ、それが別の男子生徒の頭を直撃する事故まで発生した。
ちょうど昼休み中のことで、学校に救急車が来たので何事かと思いながら教室に戻ると床に拭き取られた大量の血の跡が生々しく残っていた。
頭に大けがをした生徒は、その後長い間入院したのち、元気に戻ってきたからよかったのだが、一時はどうなることかと心配した。
これほど、ひとつのクラスで悪い出来事が連続するのは、あまりないのではないか。
当時、クラスメイトの間では、さまざまなことが囁かれた。
運命的な何かの因縁があるのか。
あるいは単に偶然が重なっただけなのか。
それはわからないが、20数年経過した今も忘れられない思い出になっている。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話