すみません、途中で切れてしまいました。
…続きです。
常駐している人たちは、サウナ感覚でやって来るようですが。
…真の恐怖は夜やってきます。
米軍の宿舎はどうか知りませんが、自衛隊員には、一人につき一部屋、ホテルのツイン並みの広い部屋があてがわれていますが、ほとんどの隊員がこれを非常に嫌がっているそうです。
消灯時間が近付くと、隊員たちはコップ一杯の水を枕元に置いて就寝します。
そうしないと、戦闘よりも硫黄の混じった湧き水を飲んで死んだ方が多い旧日本軍の兵士の亡霊が現れるからです。
霊感の全くない隊員ですら、毎晩のように悪夢にうなされるそうですので。
一ヵ月に一度、本土に帰る事が出来ますが、輸送機に登場する際に、半長靴(ブーツ)の底に付着した砂をブラシで徹底的に払い落とします。
名目上は外来種を本土に持ち込ませない為となっていますが、実情は戦後六十年も放置されたままの兵士の怨霊が本土へ戻って来て、どんな災厄をもたらすか判らないからです。 そして一粒残らず砂を払い落としても、輸送機に乗った瞬間に、左肩(必ず「左肩」だそうです)がズシリと重くなり、一種の金縛りに陥りますが、本土に到着して一歩地面に足をつけた瞬間、体が嘘のように軽くなります。
…もしかしたら皆さんの元にも…。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話