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これは、俺の先輩が実際に体験した話。
その日、先輩は彼女(A)と、友達(B)、B
の彼女(C)の四人で地元では有名な心霊
スポットにいったんだ。先輩はそういう
所に行くのは苦手な方らしんだけど、
Bが心霊スポットとか行くの大好きで、
半ば強引に連れて行かれたらしい。
場所というのは、山奥の水が綺麗な滝
がある場所で、昼間行くと、水をくみに
来てる人がいたりしてさほど怖くないん
だけど、夜中になると真っ暗で林はお生い茂ってて、いかにも幽霊がでそうって所らしいんだけど、そこに夜中2時ごろ行ったんだって。
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そしたら、入り口に駐車場があるんだけど、先客がきてて四駆車が一台とまってたらしい。先輩はちょっと安心したみたいだけど、Bは「なんだよ!他にも人いんじゃん」ってちょっとテンションが落ちたみたい。
そんでじゃぁ俺たちも行こうかって時に、AとCが怖いから行かないっていいだした。先輩もBも、せっかく来たんだし、俺たちだけで行くかって事になった。入り口を入ると、鳥居みたいなのがあって、その先に吊り橋か普通の橋?があってそこを抜けると滝があるらしいんだけど、その橋に差し掛かった所で、滝の方から声が聞こえたらしい。何やら先に来てた人達が話ながら帰って来る様子。すれ違おうとした時、先客「君らも心霊スポットだから来たの?でもココ全然怖くないよ!」
B「マジ?でもせっかく来たし、行ってみるよ」
相手は先輩達と同じくらいの年の人だったらしく、それから地元何処?とかたわいも無い話をいくつかしていく内、ちょっと仲良くなったらしくて、Bが「せっかくだから皆で写メ撮ろう」って言い出して、結局先輩が撮る事になった。それから先客に別れを告げ、滝の方へむかった。先客が言う通り、滝に着いても特に変わった事も無く、呆気なく駐車場に帰ってきた。
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すると、先客はもう帰ったらしく、自分達の車だけがポツンと止まっていた。中に乗ると、AとCは車ん中でお喋りしてて、先輩達が帰って来ると、
A「遅いよっ!ココ薄気味悪いから早く帰ろう!」
先輩「ゴメン!先客と仲良くなっちゃって、さっき駐車場に来たろ?」
A「ううん、来てないよ!そもそも先客なんか居なかったじゃん!」
先輩・B「エッ…!?」
A「もぉ、そういうのマジやめてよね!
タダでさえ怖いんだから、嘘つかない
でよ!」
先輩とBは、一瞬で血の気が引いて、
急いで車走らせて町まで帰ったらしい。
その後、写メ撮った事思い出して見て
みたら、そこには楽しそうにピース
してるBしか写ってなかったらしい…。
それ以来先輩達は二度と心霊スポット
には行かないって言ってました。
作者稲川 淳一