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これは、僕の後輩が本当に体験した話。
これを書き込む事で、自分にも災いが降りかかるのではないかと、少し怖いが書き込む事にします!
また、これを読んだ事で皆さんに何か災いが起こってしまっても、責任は取れないので、自己責任で読んでほしい。
今から一年ほど前、僕の後輩は地方の美容室で働いていた。
そこにちょくちょく来られていたお客さん(A)がいた。そのAさんというのは、40歳くらいの女性で、すごく気さくな人で誰とでも仲良くなれるような優しい人でした。
それにけっこう霊感があるらしく、後輩はそのAさんに色々相談したりしていた。
もともと霊とかに興味があった事と、その頃美容室で色々と怪奇現象が起きていた事もあり、Aさんの話を信じきっていた。今思えば、その怪奇現象もAさんの仕業だったのかもしれない…。
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ある日の夜、Aさんと美容室のスタッフ達で食事する事になった。食事するのは初めてだったが、みんなAさんとは仲良くなっていたのでなんら違和感はなかった。
色々と話をしていて、後輩はどうしても相談したい事があった。その頃後輩の母親が病気で入院しており、今度手術を受ける事になっていた。
そのため、藁にもすがる思いだったにちがいない。その話をAさんにしたところ、
A「う~ん…あなたお墓参りに行ってないでしょ!おじいさんが会いたがってるわ。今からお酒とお線香を持って行きなさい。それからお婆ちゃんの家には行ってはダメよ。あそこは悪い気が集まってるから…」
しかし今からと言っても、時間は夜の10時を過ぎていた。それにおじいさんのお墓があるのはその場所から車で4時間ほどかかる所にあった。
さすがに後輩もどうしようかと迷っていると、
A「大丈夫。私が生霊になってついて行くから…あなたは何も心配いらないわ。ただお婆ちゃんには会ってはダメよ」
後輩は不思議に思いながらも、それで母親がよくなるならと思い、Aさんの言う通りお婆ちゃんには内緒でお墓に行く事にした。
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急いでコンビニでお酒と線香を買い、車にのりこんだ。
お墓までは幾つも山をこえなければいけない。
雨も小降りから大降りになってきていた。
それからしばらくすると、あるトンネルに差し掛かった。トンネルに入ってすぐ、何かの音に気がついた…ずっと雨の音だと思っていたが、良く聞くと、車の天井を爪で
「コツコツッ…コツコツコツコツコツコツコツコツ」っとやっている。
後輩は怖くなり色んな人に電話を掛けまくったらしい。しかし何故かみんな話中、そして今度はタイヤに違和感を感じた。なにかひっかかるような…すぐにそれが人の髪の毛だと感じた。
ドアのロックも一人でにガチャガチャとあいたり閉まったりしていた。
もうまともに運転すらできていなかった。もうお墓まで後少しの所に来たとき、Aさんと電話が繋がった。
後輩「Aさん、変な事ばっか起こるんですけど…大丈夫ですか…?」
A「あぁ、それ?大丈夫大丈夫!気にしないでいいのよ。私がついてるから」
そう言い残すと電話は切れた。
その後もずっと怪奇現象はおさまらなかった。
いきなり携帯がなった、お婆ちゃんからだった。電話にでると「あんた今どこにおるんね!!」と怒鳴られた。
後輩は今までの事を全て話した。お婆ちゃんは
「こんな遅くにお墓になんか行くもんがあるか!」と凄い剣幕で後輩をしかった。
後輩ももう涙がただとまらなかった。
すぐ方向を変え、お婆ちゃんの家に向った。
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不思議とお婆ちゃんと電話を切った後からは怪奇現象は無くなっていた。お婆ちゃんの家について、なぜこっちに向っている事がわかったのかたずねた。
お婆ちゃんはおじいさんから教えてもらったのだという。昔からお婆ちゃんも不思議な力があるらしく、たまにそういう虫の知らせのような物を感じるのだそうだ。
とにかく無事に後輩は家に帰る事が出来たが、あのままお墓に行っていたらどうなっていたのだろう…。
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それからというもの、Aさんはパッタリとお店にも来なくなったらしい。
何故Aさんは後輩にあんな危険な事をさせたのか、今だに分からないままだ…。それから、生霊というのはこんなに怖いものなのかと初めて知った。
それから、その後はAさんとは全然連絡は取っていないそうなのだが、最近また後輩の周りで怪奇現象が度々おこるようになった。俺もこの話を聞いてから、不思議な事が結構おこるようになった。
現に今書込みしてる途中でも部屋中でラップ音みたいのがかなり鳴ってる…もうそろそろ本当に危ないので終わりにします。
皆さんもこれを読んでしまった以上、気をつけて下さい。霊感があるという人を無闇に信じない方がイイですよ…。
作者稲川 淳一