つい最近の話。
私は霊感があるがゆえに心霊スポットには行かないタチだ。
だけど、その日は付き合い始めた彼と夜景がみたくなって、有名な日本平へ向かってた。
スマフォでナビりながら、彼といちゃいちゃしてた。
行きは気にするほどでもなかった。
程なく走ってたけど、通行止めになってたから、駐車場に車を止めて、歩いて行くことにした。
「さむー」
「温かい飲み物買おうか」
「うん」
自動販売機の前にオートバイをいじる若い兄ちゃんがいた。
その兄ちゃんに少しの恐怖感(ヘタレなため)を覚えながら、飲み物を買うといちゃいちゃしながら、通行止めの冊を回っていった。
5分くらい道路を登っていくとまた駐車場があって、看板の横に階段があった。
階段を登ると大きな鉄塔がそびえ、その先に広場があり、冊の前にベンチがあった。
そこで何の気なしにいちゃいちゃが始まって、結構が時間が経ってたと思う
私が夜景に背を向けて、彼と抱き合った時だった。
茂みから、女のすすり泣く声が聞こえた。
風やふくろうではないことが容易に分かった私は彼に囁いた。
「りゅう(仮名)、帰ろう」
「おう…」
二人の視線は言うまでもなく、茂みにあった。
そして、忘れ物だけ確認すると足早に私と彼はそこを去った。
途中、引っ張られて私は崖に向かっていたようだ。
初めてだった。
あんなやばいのに出会ったのは
まあ、地元の連れについてる母親の生き霊よりマシだけどね
あれはタチが悪すぎる(。´Д⊂)
作者サク