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ある日のことだった。
俺は寮に住んでいた。
隣には俺の友達が住んでいた。
その友達とは親友まではいかないが、結構仲が良かった。
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その友達がいきなり死んだ。
しかも変死。
その第一発見者が俺。
ある日、そいつのところにお邪魔しようと、ドアをどんどんと叩き、
「おーい、居るかー。」
返答がない。
居留守か、と思い、「入るぞ」と言ってドアを開けた。
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開けた瞬間、異臭が漂っていた。
吐き気がするくらいの異臭。
相手の姿を見つけると、
「おーい、居留守すんなし~、つか、なんだよこの臭い」
と言ってみた。
返答がない。
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相手はテレビの砂嵐をただじーっとみつめていた。
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不審に思い、相手の肩をゆすってみた。
触った瞬間、かたくて、つめたかった。
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shake
顔をみてみると、血だらけ。
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俺は直ぐに部屋から飛び出し、警察を呼んだ。
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そして、数ヶ月後。
親友の孝之とのみにいった。
その帰り、俺の部屋に行く、と孝之が言うから、孝之を部屋に招くことにした。
部屋に行くには、死んだ友達の部屋を必ず通ることになる。
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友達の部屋を通り掛かったとき、いきなり孝之が喋り始めた。
「おーい、なに一人でたってるんですかー?」
なに一人でしゃべってんのかな、と思い、
孝之の目の前には誰も居なく、
「なに一人でしゃべってんだよ」
と言うと、孝之は死んだ友達の部屋のドアの方を指差して、
「いやさぁ、ここにずーっとドアの方みてつったってる人がいてさぁ」
作者夢