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短編2
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体育祭の心霊写真

これは2年前、体育祭であった本当の話だ。

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当時、俺は親に念願のケータイを買ってもらい、

友達とアドレス交換したり、音楽を聞いたりして楽しんでいた。

その中でもとくに気に入っていた機能がカメラだった。

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体育祭の日。

記念に写真を撮ろうと、ケータイをもって応援席にむかった。

次の日、振替休日ということもあって、部活もなく、家でゴロゴロしていた。

そんなとき、ふとおもいついたのが昨日の写真のことだった。

なかなかうまく撮れてるな~

先生も写ってる(笑)

なんて呑気なことを考えながら、一枚の写真に目が釘付けになった。

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教室の窓から誰かが覗いている。

間違いない、これは

心霊写真だ。

教室は全て鍵をかけられているはずだ。なのに誰かがいる。

そのときはそのくらいしか思わなかった。むしろなんだかうれしくなって友達に写メを投下していたくらいだ。

本当に怖かったのはこれから。

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その教室は通常授業をうける、いわゆるホームルームの教室とは違い、別館にある教室で、

中に入る人こそ見たことのないような謎に奇妙な教室だった。

1年後、というかお次の2月。震災前ですね。俺はそこの教室の掃除を任された。不運すぎる。が、なんせど田舎の小さな市立中学なんで仕方ない(笑)

そんなわけで相棒と二人で掃除をしに向かった。

なんだか妙に埃まみれで、今まで掃除してたやつどんだけ適当だったんだって思った。

倉庫のような教室で、壊れた椅子とか机とか箒とかがあった。

専用の掃除用具はなく、近くの教室においてあった箒をとった。

掃除を始めて3分後くらいに、俺は気になるものを見つけた。

爪だった・・・

しかも沢山。

蛍光灯のない室内で、よくはみえなかったが、赤ちゃんくらいのサイズだった。

ものすごく怖かった。

「なぁもう帰ろうぜ!早く!」

すげぇ焦っていつのまにか叫んでた。

相棒はよくわからないような顔してて俺はもう真っ青になって教室まで走った。

もちろんこのことはリアルな友達には喋ってない。

また、学校に風水に詳しい奴がいて、そいつに聞いたらあの教室はどうやら若干霊が溜まりやすいらしい。

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<後日談>

そのあと震災があり、まだあの事件に怯えてた俺はまたも不吉な話を聞くことになった。

震災のとき、例の教室に人の気配があったとか、

例の教室のドアに歯型がついていたとか、

あと、掃除のときも俺が当番表を読み間違えてただけ「らしい」んだが。

さらにこれは最近になって知ったことだが、例の教室は・・・

実は常に生徒が入れないよう鍵をかけているらしい。

shake

じゃあ、

何故あのとき俺らははいれたんだ?

くだらない話聞いてくれてありがとうございました。

Concrete
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