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私にはお爺ちゃんがいました。
もう亡くなりましたが。
その頃の話です。
人生生きていると色々な柵が
私は色々と問題を抱えていて
自暴自棄になっていました。
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不眠になり、病院から睡眠薬を貰い服用していました。
それでも、眠りは浅く朝起きても
疲れて何もする気持ちにはなれませんでした。仕事はしてましたが。
何が哀しいのか、何が辛いのかも
わからず、ただ毎日涙が出て
死にたい気持ちでいっぱいになりました。
病院から貰った薬を規定の量より
多く飲み死のうとしました。
薬が効いてきたのか
ぼーっとしていく中、目を開けると
モヤがかかったようなものが
目にうつりました。
あ、私そろそろ死ぬのかなぁ。と思いながら、夢を見ているのか現実なのかの
みさかえもつかなくなっていました。
横を向いて見ると、見知らぬ背中が見えます。
死ぬ時とはいえ、隣に誰かがいるのには恐怖を感じます。
時間が経つにつれ、恐怖もなくなり優しい背中だと思っていました。
白いシャツに大きな背中。
見覚えがあるのです。
私の方を向いてくれるわけではないのですが、優しい背中は私に安らぎのような
時間をくれました。
仰向けになり、玄関先の方を見た時です。
赤い点滅した光りが見えてきました。
同時に、頭を引っ張られ、足からも引っ張られ、体がちぎれるような感覚がありました。
あ、自殺しようとしてるから、地獄から引っ張られるのかなぁ、それも仕方ないか‥と思い、どちらでもいい、早く引っ張り続けて落ち所まで落ちたいと言う気持ちでした。
赤い点滅の後ろがわに人形のような形が現れました。
あいつに連れていかれるんだな‥と
見つめていると、形がはっきりしてきました
それは、私のお爺ちゃんでした。
お爺ちゃんは、優しい顔で私を見つめていました。
私が、お爺ちゃんの方へ行こうとすると
お爺ちゃんが言うんです。
辛かったなぁ、でもな、まだ来たらあかん。今日はお爺ちゃんが代わりに逝ってやるからそこにおれ。
お前が寝付くまで横にいるから、死ぬんじゃなくて眠るんやぞ。
そう言ったら消えていなくなりました。
翌朝薬がまだ残っている事もあり
ぼーっとしながらも、友達に来てもらい病院へ行きました。
致死量までは飲んでなかったようで
胃の洗浄と点滴をして帰りました。
暫くいると電話が鳴りました。
お爺ちゃんが亡くなったと言う内容の
電話でした。
お爺ちゃんはたぶん身代わりになってくれたんだと思います。
夢に出てくる度にお爺ちゃんは言います。
辛い事があればお爺ちゃんが代わってやるから、あの世もこの世も同じだから
寂しくなったり、哀しくなったりしたらお爺ちゃんを呼ぶんやぞ。
それ以来、平穏ですが自殺をしようとは思わなくなりました。
また、辛い事があるとお爺ちゃんがいつも笑顔で夢に出てきてくれます。
助けてくれたお爺ちゃんにとても
感謝しています。
長文、駄文読んで頂きありがとうございました。
作者プラレール