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姉の話です。
夏の暑い時期に涼しくなろうと
女三人、男三人で某心霊スポットへ
出掛ける事にしたそうです。
その心霊スポットは赤い
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橋を渡り
鳥居が見え
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てきたら時計回りで回る
心霊スポットです。
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友人のうちの一人が、
どうせなら、時計回りじゃなく
半時計回りをしよう。と言い出した
そうです。
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姉も他の友人も面白そうだと
半時計回りに賛成しました。
鳥居を過ぎて半時計回りに
歩いて行きました。
森のような険しい道を懐中電灯を持ち歩いていると鶏が突然鳴き声と共に
飛び出してきました。
友人や姉たちは
息巻いて
おどかすなよー。
まじ、びびったー(笑)など
軽い気持ちで言っていたそうです。
暫く歩くと、姉が左斜め前に青く光るものが見えたんだそうです。
なんだろう?と思いながらもすぐに
消えたので、気のせいだと口には出さずに友人の後に続いて歩いたそうです。
半周辺りにさしかかりました。
獸のような匂いが漂い、姉は
何か動物がいるのかと思ったそうです。
匂いがどんどんきつくなり、頭が痛くなり、吐き気に襲われ
座り込んでしまったそうです。
友人逹が
大丈夫?と声をかけてきたので
何とな大丈夫?と友人を見上げるように
話すと、友人の一人の顔が別人のように見え、その顔は髪はぐっしょり濡れ、着ている服は水が滴りおち、目を見開いている女性だったそうです。
姉は
キャー!!と言い目を伏せたそうです。
友人逹は何が何かわからず
どうした?どうした?と不安気に
姉に聞いてきたそうです。
伏せた目を上げ、友人を見ると
やはり、一人の友人の顔が違ったそうです。姉は叫び、ここから早く出たいと
友人逹に告げ、姉を抱えるように一同は小走りで鳥居まで戻ったそうです。
鳥居の側まで来ると、友人の顔は
元に戻っていたそうです。
自分が見たものを友人逹に話をすると
半時計回りだったからかなぁ?
何かに取り憑かれてたりして(笑)
まさかぁ(笑)など
笑いのネタになったそうです。
姉が帰ってきてから、この話を聞き
面白半分で行くのはやめなよ~と
忠告だけして、夜遅い事もあり
寝ました。
どれくらい寝たのか、ふと私は
目が覚めました。
何故かわかりませんが、姉の様子を
見に行かなければならないと
思ったんです。
姉の部屋へ行くと、姉の顔の辺りに
黒いモヤ?みたいなものが見えました。
うわーっ何ー!と思い姉に近づこうとするのですが、体が動きません。
暫くの間立ち尽くしたままの金縛りが続きました。
突然、姉が大声で叫びそれと同時に
金縛りが解け、姉に近づくと
目を開けたら何気に見た自分の指が骨だけに見えて、怖い!と思ったら
心霊スポットで見た女性が現れたんだそうです。
目が血走っているような目をしていて
姉の体に入り込もうとしてきたそうです。助けて!と頭の中で叫び続けていると飼っていた猫が現れ
姉の顔におしっこを掛けたんだそうです。姉の部屋でよく寝る猫だったのですが、この時は猫に感謝しました。
心霊スポットの事もあり、一緒に心霊スポットへ行った友人逹にお祓いに行こうと、なぜか私も連れて行かれました。
一人の友人は仕事上来れないとの事で、後日、お祓いに行く予定でした。
姉逹も、私もですが、お祓い先の寺の方に面白半分で行くものではないと
説教をされました。
お祓いに来なかった友人は
深夜仕事からの帰宅途中に
見通しのいい直線道路で大型トラックと
正面衝突をして、命は助かりましたが
右目の眼球が飛び出して
右目は失明したそうです。
後に姉から聞いたのですが
心霊スポットで見た女性は右目が真っ黒だったそうです。
寺のお坊さんも、右側に暫くは気を付けなさい。と言っていました。
心霊スポットは自殺の名所です。
半時計回りがいけなかったのか
時計回りに歩いていたとしても
現れた霊なのかはわかりませんが
面白半分で心霊スポットに行くのは
止めた方がいいと思います。
長文、駄文すみません。
読んで下さった方ありがとうございました。
作者プラレール