高校の時に心霊スポットに女1男3で行ったんだ
場所は妙見山付近 茨木方面に何故か捨ててある阪急バス。
今あるかはわからないが地元では有名な心霊スポットで肝試しに行く人が多かった。
自分たちも例に漏れず行く計画をたてていた。
スクーターで現地集合、チキンで女の子もいたので割りと早い時間 土曜の16時に集合した。
外観は不気味で窓が割られていて遠目でもかなりの荒れようなのがわかった。
適当に持ち寄ったスナック菓子食べながら、入ろうか入るまいか 喋っていた。
外観があまりに不気味で入るのが戸惑われたからだ。
10分ぐらい喋っていると、女の子が何か聞こえない?って聞いてきた。
でも女の子 以外は誰も聞こえないと言う。
女の子が言うには、ズルッ…ズルッ…とアスファルトを何か這う様な音がバスの方から聞こえると、、、
チキンなものだから自分はガクブルでバスに入るなんてとんでもないし、バスの方角を見ることすら既に出来なかった。
他の二人は笑いながら、いい演出だねとか茶化していた。
でも女の子はずっと聞こえるの一点張りで終いにはもう帰りたいと半泣きだった。
もちろんチキンの自分もそれに賛成した
行きは女の子と家が近かったから2けつで来たので、帰りも女の子を乗せて帰ることにしたんだが これがまずかった。
帰るためにスクーターにのって下ってたら急に女の子が抱き締めてくる力が強くなった。
そして女の子が、また聞こえだした それもバスの時に聞いた歩くような速さのズルッ…ズルッ…じゃなくズルッズルッズルッズルッとスピードが速く聞こえる
お願いだからもっと早くスピードをだしてと言われた。
バックミラーをみたが友人の二人がスクーターに跨がってる姿しか見えなかった。
山道と言うこともあってあんまりスピードはだしたくなかったが、マジでその発言が怖くてかっとばした。
麓まで来て女の子が、もう音が聞こえなくなったと
息つくために110号線沿いにあるローソンに入ってホッとしてるところに友人二人が、なんで急にスピードだしたの?って聞かれ一部始終を話した。
後方の友人は何も聞こえなかったし見なかったと言われた。
もし事故を起こしていたら?もし自分にも聞こえ、あるいは見えたら?
今かんがえてもゾッとする自分のなかで一番の洒落怖な話しでした。
作者machida