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短編2
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ベッドの下

冬の朝の布団って最高ですよね。朝早く支度しなくてはいけないのになかなか出れないって人も多いのではないのでしょうか。

1人暮らしの私も中々出られなくなってしまい、遅刻してしまいそうになるので、この時期になるといつもより1時間早く起きて、寝ぼけながら布団のぬくぬくを楽しんでから完全に起きるようにしています。

そんなある朝のことです。

私はいつもよりも早く鳴る目覚ましをとめ、布団の中で再びウトウトとしていました。

そしてまた50分後にセットされた目覚ましがなり始める。

「ああ、ソロソロ起きないとな…」

と思って布団から目覚ましに手を伸ばした時です。

腕をあり得ない力で引っ張られて飛び起きました。

あまりに突然のことに驚いて右腕の方を見ると、自分の上半身と同じ大きさの手が私の腕を掴み、ベッドの下へと引っ張ろうとしています。カーテンから漏れる朝日に照らされた手の爪は真っ赤のマニュアルが塗られていました。

その手は比較的綺麗な女性の手だったのですが、サイズがサイズなだけに、見た瞬間、ぞっとしました。

とっさに反対側のベッドのふちを掴み抵抗しますが、

グイッ!!グイッ!!グイッ!!

と私が抵抗している手を振りほどき、ベッドの下に引きこもうとしてきます。

グイグイグイグイグイグイグイグイ!!

巨大な手はだんだん怒り狂ったかのように掴んだ私の腕を引っ張ります。

(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!ちぎれる)

両手が塞がっていた私は思いきってその手に噛み付きました。

すると巨大な手は驚いたようにサッとベッドの下に潜っていきました。

猫のように近くのコンビニに逃げこみました。そしてそのままコンビニで2時間ほどいすわってから部屋に戻って着替えてすぐに出社しました。

帰りにお寺でお祓いをしてもらい、お札をへやの四隅に貼り、あれからベッドは捨てて床に布団を敷いて寝ています。

あれからあの巨大な手は見ていませんが、ごく最近の話です。

不安で中々眠れないので近々引っ越そうかなと考えています。

Concrete
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でっかい 女の手 見てみたいですね

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