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死が近くなった頃の祖母のお話し

短編1
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死が近くなった頃の祖母のお話し

四国に芸予地震があったとき自分は14歳くらいでした

母方の祖母の家が半壊し父、母、姉、自分、妹で暮している家に祖母が一緒に暮らすことになりました

shake

祖父は父と母が知り合う前にすでに亡くなっていて祖母は地震がおこるまで一人ぐらしでした

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数年後のある日妹が夜中に突然祖母が誰かと話しているような声がきこえてくるといってきました

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自分は祖母の部屋の戸を開けて調べました

布団には体調を崩した祖母が寝ていてその横に沿って座布団が綺麗に二人ぶんくらい並べてありました

その日から夜になると祖母が誰かと話しているような声がきこえてくるようになりました

「よう おこしくださいました」「えんりょなしに おすわりくださいませ」「こっちえきて おはなししましょ」

きいていると祖母の昔の友人や親戚に

次から次へ挨拶をしているみたいな感じでした

ある日息がしにくく苦しいといいながらしゃがみこんでる祖母を妹とみつけました

母は急いで病院に連れていき祖母を診てもらうと肺の病気だといわれ祖母は入院することになり数日後息をひきとりました

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