ある友人が俺に妙な事を言いだした。
友人「お前、どんな女でも落とせるっつったよな…」
俺「ブスはゴメンだぜ?」
友人「まぁ、それはそうだけどさ……」
俺「なんだよ?」
友人「ある廃屋にさ、美人な霊が出るってゆう所があるんだけど、お前なら幽霊だって落とせるよな?(笑)」
俺「は?幽霊?(笑)」
友人「そう。廃屋の風呂場に出るんだって。でさ!今度行ってさ、その幽霊ナンパしてみようぜ」
…………………
俺は自分の容姿に自信がある、どんな女でも落とせると思いこんでるわけだ(笑)
仲間には性格に問題があるとよく言われるが…
その友人の妙な提案を承諾したのは面白半分だ、あまりオカルトに興味はないが、美人と聞いたら俺もやらずにいられない…である土曜の夜にその廃屋に行く事になった。
山の麓だからか街灯など無く真っ暗な道を友人の運転する車で向かう。途中、怪しすぎる石碑があったりしてさらにテンションが上がる、ヘラヘラ二人で話しながら、ようやく廃屋に到着、俺たちは持ってきた懐中電灯を片手に、完全に朽ち果てた廃屋の内部へと踏み込んだ。
何もない。風呂場にも行ったが、違和感すら感じなかった。
とりあえず「お・ね・え・さ・ん!かわいいね!俺らと遊ばね?」と言ってみたが…
幽霊が出る事も無く、つまらねえな…などとテンションはガタ落ちで、帰ろうぜ…とゆうことになり何の収穫も無く帰ることにした。
その後は友人宅で他の友人も誘い皆で酒を飲み、あの女呼べよとか、あの女は良かったとかふざけていたら、いつの間にか眠り込んで朝になっていた…
俺は皆を起こし、コンビニ行こうぜ。と皆で近くのコンビニへ行く事にした。
それぞれ自分の欲しい物を買いコンビニの前で昨日の話の続きを話している時だった…
一台のセダンが駐車場へ入ってきた…ガランと空いてる駐車スペースの一番端に車を止めおりてくる…
!!!
かわいい…
マジいい女…
皆で彼女に見とれていた、俺はこのチャンスを逃すまいと彼女に声をかける事にした。
「お・ね・え・さ・ん!可愛いね!俺たちとさぁ、メシ行かね?」
すると彼女は少しとまといながらこちらに視線をおくる…だが、少し はにかんでいたその顔はスッと無表情に変わり彼女は俺にこんな事を話し始めた。
彼女「あなた、昨日か一昨日?心霊スポットって呼ばれてる場所に行かれませんでした?」
俺「え?何で知ってんの?確かに昨日行ったけど?でも何も無かったぜ?」
彼女「あなたの肩口に若い女性の霊が憑いてますけど?早いウチにお祓いした方がイイかも。
あなたには危害を加えようとはしてないみたいだけど…
どうやら、あなたが関係を持った女性には危害を加える可能性があるわね。
もし、その気になったらここに電話頂戴。」
彼女はそう言ってコンビニへ入って行った。
友人たちは、名刺を貰ってる俺が見えたのか、
「イイなお前、俺らにも見せろ」
などと言っていたが、俺としては気味が悪い。
見せるだけじゃなくやるよと押し付け帰る事にした。
三番目のカノジョに電話をして迎えに来て貰いウチへ…
寄ってけよとカノジョをウチに上げ、いつもの様にアレをしてまた寝た…
目が覚めるとすでに暗くなっていて、隣を見たがカノジョは居なかった。
帰ったのか…と、タバコを吸おうと、電気をつける…
!!!!っ
そこには首を吊り死んでいるカノジョがぶら下がっていた。
作者退会会員