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おじいちゃんのお葬式の時の事

短編2
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おじいちゃんのお葬式の時の事

私が小学校3年生の時の話しです。

私のおじいちゃんが亡くなりました。

まだ私は小学3年生で好きだったおじいちゃんが亡くなり悲しいというより、怖いという方がつよかった事を覚えいます。

おじいちゃんの家はいわゆる公営団地でお葬式は団地内の集会場で行いました。ご近所のおばさんやおじさんも手伝いに来ていました。私と姉は子供だから"邪魔"という事でおじいちゃんの家で待機となりました。

おじいちゃんの家は団地ですが"犬"を飼っていて姉と二人で遊んでいました。

日も沈みあたりが暗くなって来たぐらいにだんだんおじいちゃんが亡くなった事が怖くなり姉とくっつきテレビを観ていたら"犬"が急にテレビの奥の壁に向ってなきだしました。

私はそれを見て

(お化けがでたんと違う?)

と姉にいうと

(あんたは、びびりすぎやわ)

といわれ、軽く馬鹿にされました。

すると今度は"犬"が吠えはじめました。

かなりの勢いで吠えたていました。

その時、壁の向こう側から

(ドン!ドン!)

と壁を叩く音が聞こえました。

私は怖かったのもあって、こたつの中に隠れていたので姉が、"犬"に向かい

(うるさい!静かにして!)

と言って、黙らせました。

私は

(今のドンドン!ってなんや?)

と言うと姉は

(となりの人やろ)

というので、私は

(となりの人って、葬式の手伝いにいってんのと違うん?)

と言うと、姉は

(ずっとは行ってへん。ほんまにびびりすぎ!)

と言われました。私は相変わらずこたつの中でしたが、姉が

(んっ!)

みたいな事を言って、またすぐに私の名前を言って

(おかあさんのとこへ、いこっ!)

と叫び、私を無理矢理、集会場へ連れて行きました。

私は(?)でしたが、やっぱり姉も怖かったのかなと思い、姉に

(ほんまは、怖かったんやろ。)

と言うと、泣きそうな姉は

(あんたは、気づかへんの?)

と言って団地の棟の一番端のおじいちゃんの部屋を指差しました。私は意味もわからず見ていたらやっと気づきました。

"犬"が鳴いたり、吠えたり、また(ドンドン!)と聞こえた壁は団地の棟の一番端で3階。すなわち、誰もいない空間でした。

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