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ある日のこと、俺はいつものように会社員のみんなと一緒に酒を飲んでいた。
そしてベロンベロンになったあと、その日は五階建てのビジネスホテルに泊まることにした。
俺はフラフラとした足取りで受付をすませたあと、割り当てられた五階の部屋へと向かった。
部屋に着くや否や、睡魔が俺を襲い、俺はズボンを脱いだまま着替えずに寝てしまった。
夜の二時ぐらいだろうか。突然、天井のほうから
「ドンドン、ドンドン」
と音が聞こえた。
「ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン」
うるせーなぁ。ゆっくり寝かせろよ。
上の階からか?まったく、何をしているのやら…。
俺は気にせず再び眠りに入った。
翌朝。俺はカウンターの人に、
「夜中、上の階から音が鳴っていてうるさかったですよ」
と言った。
するとカウンターの人は青ざめた顔をして何も答えなかった。
何なんだ、一体。
作者ryut