『赤とんぼ』、『めだかの学校』、『ふるさと』など、日本には様々な童謡があり、皆さん一度は耳にしたことがあると思います。
こうした歌の中には今ある当たり前の日常、自然を後世に伝えたいという作者の思いが込められています。
子どもにも歌いやすい歌詞にすることで、語り継がれるように歌われてきたものが童謡です。
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しかし、中には童謡であって童謡でないような裏の顔を持つ童謡も存在します。
人買いのことを歌った『花いちもんめ』
嫁姑、もしくは水子のことを歌った『かごめ歌』(これには死者の魂との入れ替わりを歌ったという説もある。)
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前ふりが長くなりましたが、これから私のする話もそういった類の話。
裏の顔を持つ童謡というものです。
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『チューリップ』
さいた さいた チューリップのはなが
ならんだ ならんだ 赤白黄色
どのはなみても きれいだな
ゆれる ゆれる チューリップのはなが
かぜに ゆれて にこにこわらう
どのはなみても かわいいな
かぜに ゆれる チューリップのはなが
とぶよ とぶよ ちょうちょがとぶよ
ちょうちょとはなが あそんでる
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一見、野原に咲くチューリップ。色鮮やかに咲き誇り、風にゆれてちょうちょと遊んでいる…と微笑ましい光景です。
でも実はこの童謡の裏の顔は失恋した女性の気持ちを歌ったものだと言われています。
チューリップの花言葉は『博愛、恋の宣言』
さらに、チューリップは咲く花の色によってその意味が変わります。
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以下解説。
チューリップのはな…ここでは3つの意味を持ちます。
1番目では、『女性の恋心』
2番目では、『周囲の人』
3番目では、『女性の身体』です。
また、花の色で変わるチューリップの花言葉についてですが、
赤色…告白
白色…失恋
黄色…望みのない恋
をそれぞれ表しています。
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2番目に出てくる『かわいい』という言葉のニュアンスですが、ここでは『ふびん、かわいそう』というものになります。
3番目のちょうちょは、心理学的には人の魂を表す意味になります。
以上を踏まえたうえでもう一度、童謡『チューリップ』をみてみますと、
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さいた さいた チューリップのはなが
{割かれた、割かれた、私と彼との関係が(私の恋心が裂かれたともとれる。)←略奪愛?}
ならんだ ならんだ 赤白黄色
(恋が実らなかった女性の彼との出会いから別れを走馬灯のように思いだし、もう復縁できないことを実感している。)
どのはなみても きれいだな
(まぁ今となってはどうでもいいし、私らしい思い出だな、と自分を嘲笑したような考え方をしている。)
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ゆれる ゆれる チューリップのはなが
(周りで揺れている人々←首吊りの死体が周りにたくさんある=女性が自殺しにきている。)
かぜにゆれて にこにこわらう
(風に揺られる周りの人々が私に対して笑いかけている=こちらの世界においでよと呼んでいる。)
どのはなみても かわいいな
{そんな彼らが(自分も含めて)ふびんだ。}
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かぜに ゆれる チューリップのはなに
(風に揺れる女性の体から)
とぶよ とぶよ ちょうちょが とぶよ
(女性の魂が抜けていくよ)
ちょうちょとはなが 遊んでいる
(女性の体から魂が飛んでいってしまった=死んでしまった。)
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要約すると、チューリップとは男にふられた、もしくは誰か他の女に彼氏を略奪された女性の気持ちを歌ったものであり、この世の不条理を歌ったものなのです。
長文駄文失礼しました。
作者ぼんぼる