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俺の友達にY君とK君がいる。
2人とも小学校の時に出会った友達だ。
きっかけはよく覚えていないが、気が付くとこの3人でいつも遊んでいた。
俺にとって大切な親友みたいなものだ。
中学も地元の学校なので、3人とも同じ中学へ入学した。
小学校の時もだが、地元の学校はけっこう田舎なため生徒数が少なく1学年に1クラスしかないため、3人いつも同じクラスで楽しい生活を送っていた。
中学3年になった頃、親友のY君が急に学校を休んだ。
「あいつが学校が休むなんて珍しいな」
「昨日元気だったよな?」
俺とK君で心配した。
Y君は病気以外で学校を休んだことはない。
入学してから2年たつが、Y君が休んだのは2回くらいで、その2回とも学校で流行った感染性のものだ。
だから、Y君が学校を休むのはちょっと考えられない。
チャイムが鳴り先生が教室に入る。
「お~い席付け~今日はYはお休みだ」
「身内の不幸があったらしい」
と先生は言う。
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この時からだ....Y君がおかしくなったのは....
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あれからY君は全然学校に来なくなった。
来なくなって3か月はたったと思う。
さすがにおかしいと思い先生に話を聞くと、
「Yはあれからずっと家に引き籠っているらしい」
「両親が亡くなってからのショックのせいだと思う」
この時初めて、死んだのはY君の母と父だと知った。
Y君は相当辛いだろうと思った俺とK君は、
いつも通りのY君に戻るまでそっとしておこうと決めた。
12月頃に突入、受験シーズンだ。
俺とK君は同じ高校に志願した。
2人とも勉強に励んだ。
そして、同じ志願高に合格した。
「ほんとはYとも同じ高校がよかったよな」
合格したのは、嬉しいがやっぱりY君の事が気になる。
俺は久々にメールを送ってみることにした。
内容には【早く元気になれよ】と書いて送信した。
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その夜Y君からムービー付きメールが届く。
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Y君からのメールの返信だ。
メールには、
【俺はもうダメだ、怖くてどうすることもできない。さようなら】
と書かれていた。
俺は不安を感じながらも、ムービーを開く....
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するとそこには、縄に首をかけ首を吊り苦しそうにもがいているY君がいた。
もがいていた彼はピクリと動きを止めた。
彼は逝ってしまった。
「Y君が自殺した…? 嘘だろ?」
「いや…ちょっとまて…」
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俺はそのビデオを見た瞬間、ゾクッとした。
気づいてしまったんだ。
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「このビデオ...誰が撮っているんだ...」
鳥肌が全身にたった。
するとその時、K君の笑い声が聞こえた…
作者廃ジェム
二作目の作品になります。
どうぞご覧ください。