短編2
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自殺

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俺の友達にY君とK君がいる。

2人とも小学校の時に出会った友達だ。

きっかけはよく覚えていないが、気が付くとこの3人でいつも遊んでいた。

俺にとって大切な親友みたいなものだ。

中学も地元の学校なので、3人とも同じ中学へ入学した。

小学校の時もだが、地元の学校はけっこう田舎なため生徒数が少なく1学年に1クラスしかないため、3人いつも同じクラスで楽しい生活を送っていた。

中学3年になった頃、親友のY君が急に学校を休んだ。

「あいつが学校が休むなんて珍しいな」

「昨日元気だったよな?」

俺とK君で心配した。

Y君は病気以外で学校を休んだことはない。

入学してから2年たつが、Y君が休んだのは2回くらいで、その2回とも学校で流行った感染性のものだ。

だから、Y君が学校を休むのはちょっと考えられない。

チャイムが鳴り先生が教室に入る。

「お~い席付け~今日はYはお休みだ」

「身内の不幸があったらしい」

と先生は言う。

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この時からだ....Y君がおかしくなったのは....

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music:4

あれからY君は全然学校に来なくなった。

来なくなって3か月はたったと思う。

さすがにおかしいと思い先生に話を聞くと、

「Yはあれからずっと家に引き籠っているらしい」

「両親が亡くなってからのショックのせいだと思う」

この時初めて、死んだのはY君の母と父だと知った。

Y君は相当辛いだろうと思った俺とK君は、

いつも通りのY君に戻るまでそっとしておこうと決めた。

12月頃に突入、受験シーズンだ。

俺とK君は同じ高校に志願した。

2人とも勉強に励んだ。

そして、同じ志願高に合格した。

「ほんとはYとも同じ高校がよかったよな」

合格したのは、嬉しいがやっぱりY君の事が気になる。

俺は久々にメールを送ってみることにした。

内容には【早く元気になれよ】と書いて送信した。

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その夜Y君からムービー付きメールが届く。

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Y君からのメールの返信だ。

メールには、

【俺はもうダメだ、怖くてどうすることもできない。さようなら】

と書かれていた。

俺は不安を感じながらも、ムービーを開く....

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music:3

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するとそこには、縄に首をかけ首を吊り苦しそうにもがいているY君がいた。

もがいていた彼はピクリと動きを止めた。

彼は逝ってしまった。

「Y君が自殺した…? 嘘だろ?」

「いや…ちょっとまて…」

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俺はそのビデオを見た瞬間、ゾクッとした。

気づいてしまったんだ。

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「このビデオ...誰が撮っているんだ...」

鳥肌が全身にたった。

するとその時、K君の笑い声が聞こえた…

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*chocolateさん

コメントありがとうございます!

アドバイスありがとうございます(´∀`)*chocolateさんの言うオチを含み納得のできる作品っていうのを次の投稿作品で取り入れてみようと思います!

頑張ります!!!

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面白かったです(*´ω`*)

廃ジェムさんのお話は、すらすらと読みやすいです。
個人的には読み手がオチを考えるお話よりも、オチまで読めて「なるほど!」と思える作品の方が好きなので、次作はこう言った作品が読めたらなぁ、と思います(*^^*)

次も頑張ってください!!

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鷹司さん

コメントありがとうございます!

怖いって言ってくれて嬉しいです。
どうなったかは想像にお任せします!ww
オチ的にはK君の笑い声が聞こえたってことでK君が関係してることにしました!

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すげー!怖!どうなったんだろ!(。>д

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シナモロールさん
コメントありがとうございます!
短時間で恐怖を与えられるような作品を目指してるので、そう言ってもらえて嬉しいです!
もっともっと、リズムさとテンポを重視した作品制作に励みます!!!

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リアリズムさとテンポがいいですね。

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