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短編2
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少女

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これは友人Mから聞いた話。

雨の降るその日、仕事の残業で帰りが遅くなったMは、いつも通り帰るために車を走らせていた。

Mの家は結構山奥の方にあり、町の仕事場に行くのに2時間程度かかる。

1時間くらい車を走らせて、やっと町を抜け田舎道へ入る。

田舎道は、普段から交通量が少ない。それにこの時間だ。

スピードを上げても問題ないだろう

そう思ったMは、雨が強かったが車のスピードをグングン上げた。

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やっと山の付近まで来た。

ここから少し登った所に、Mの家がある。

もう少しだなぁと、

殺風景な田んぼ道を走っていたその時。

道路に人が立っているのに気づく。

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ブレーキを急いでかけた。

前を見てみると白いワンピースを着た女が立っている。

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よく見ると、まだ小学生くらいの女の子だった。

幸い、轢かずにすんで良かったがなんでこんな時間に…

時計を見てみると、夜中の2時。

こんな時間になにしてるんだ…

そう思ったMは車から降り、少女に話しかけた。

「こんな遅くになにしてるの?それに傘もささずに…」

すると少女は近くの草むらの方を指差した。

口は何かを言いたそうに開いたり閉じたりしている。

指差した方向を見て見るが、夜中だから真っ暗だし雨で視界も少し曇っていて何も見えない。

「なにかあるのか?」

と再び少女の方を見るが、少女はいなくなっていた。

あれ?どこいった…と周りを見渡す。

よく見るとさっきまで少女が立っていた部分が赤く染まっている…

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血だ。

怖くなったMはすぐに車に戻り、

家まで猛スピードで帰った。

さっきのは一体なんだったんだ…

思い出すだけで怖くなる。

疲れているんだと自分に言い聞かせて、すぐ眠りについた。

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朝になりMはいつも通りに仕事へ行き、夜に仕事を終えた。

残業はなかったため、すぐ家に帰れた。

昨日の出来事など、忘れていたのに…

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たまたま付けたテレビのニュースを見て、Mは凍りついた。

『今日の昼頃、○○県○○村で死体が発見されました』

『亡くなったのは、○○さん。白いワンピースを着ており、腹部に刺し傷があり、殺人とみて捜査を行っています』

映像には、昨日少女が立っていた付近が映し出されていた。

そして、亡くなった○○さんは、

昨日出会った少女と一致した。

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ふと思い出す。

昨日少女が指差していた方向…

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そこは彼女が見つかった死体現場だった。

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*chocolateさん

コメントありがとうございます!

*chocolateさんの言うとおり少女は自分の遺体を見つけて欲しかったのです。
わかってくれて嬉しいです(゚∀゚)

次の作品もがんばります!
いつも読んでくれてありがとう(^ω^)

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匿名さん

コメントありがとうございます!

そう言ってもらえると嬉しいです(´∀`)

返信

少女は自分の遺体を見つけてほしかったのか。
もしかしたら、あの時逃げずに見つけてあげていれば、少女は助かったかもしれないですね。

パーッと作ってこのゾッとする感じは凄いですね。

シンプルで良かったです♪

次も期待してます(*´ω`*)

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