これは私が2年前に体験した話だ。
私はその日プールに行っていた疲れからか、ベッドに寝た途端眠ってしまった。
だが、夏の蒸し暑さのせいで真夜中に目が覚めた。
...喉がとても渇いてる。
寝れそうにもないのでお茶を飲みに体を起こそうとした瞬間。
体が動かなくなった。
金縛りにかかったのは初めてだったが、臆病なくせに怖いものが大好きで日常的に怖い話を読み漁っていた私は、これがすぐに金縛りだと理解できた。
これが金縛りか!!目だけ動かせるって本当なんだなと少し感動しつつも、初めてのことで動揺していた。
すると、ベッドの横にに頭のようなものが見えた。
私のベッドは二段ベッドで、下には机を置いている。
母ならば顔が見える背丈のはずだし、これはきっと人ではないと直感で判断した。
すると、突然その頭に私の顔を覗きこまれた。
長い黒髪を前でわけている女だった。
顔は真っ白で白いワンピースを着ていた。
女が私を覗きこみながら、
「あぁああぁあぁぁああぁ.....」
と唸った。
私は怖くて怖くて叫んだが、不思議と声はでなかった。
口をぱくぱくさせているだけだった。
気がついたら朝だった。
私の体に異常はなく、こういう話にありがちな手の形の痣が...とかいうのもなかった。
私の部屋はいわゆる霊道なのかもしれない。
少し霊感のある友人が私の部屋に入った途端、眩暈がしたらしい。
私自身も、お盆に自分の部屋にいると気持ち悪くなって頭痛がしてくるのだ。
部屋をでるとまるでそんなことなかった様に頭痛と気持ち悪さはおさまる。
今はもう別のところへ引っ越したが、あの部屋にはもう近づきたくはない。
作者退会会員
初投稿です。
読みづらいかもしれませんが、楽しんでいただけたら幸いです。
話はすべて実話です。