「ん〜、眩しいなぁー」
目が覚めた‥‥
shake
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え、どこ?
え、え、え、どこここ?なに?えー?
落ち着くまでにしばらく時間がかかった
とりあえず状況はこうだ‥‥
深夜バイトのコンビニが終わって帰宅していて‥‥からの記憶はない
で現状は部屋
部屋というか箱?
とりあえず真っ白で明るい
wallpaper:580
今俺はうつ伏せなんだけど、目が覚めた時は仰向け、状態をひっくり返すのがやっとの狭だ‥‥棺桶が少し大っきくなったくらいだろうか‥
とりあえずこの箱は四角く狭く明るく白いのだ
部屋にあるものはちっさな扉がひとつ
もちろん開けようとしたが、鍵がかかってるのか、どうも開きそうになかった
そして‥‥モニターとリモコン?
モニターはいたって普通なのだが、リモコンが少々おかしい‥
というのも普通の番号ボタンではなく、a.b.c.d.eというなんだか気持ち悪いリモコンだ
現在わかっているのはこれだけ
携帯などの電子機器、というか俺の私物自体ない、などで外部との連絡もとれそうにない
少し時間がたち、さすがに少し落ちついた俺が今やってること
ひたすらモニターを見る、だけ
最初は扉を蹴ってみたり、モニターの電源はないか見てみたりしたが
どんだけ蹴っても開く様子ないし、モニターはボタンないし、なにぶん狭いのでやることもない
なので真っ白な箱で真っ暗のモニターにうつる自分の顔を、今からどうなるんだろ、とか思いつつただ見つめるだけ
どれだけ時間がたっただろ30分?いや一時間?というか何時?てかここどこー?やっぱりそこ!などと自問自答を繰り返していると‥‥
不意だった
パッ‼
shake
モニターがついた
テクテク‥‥モニターから足音が聞こえてくる
そこに仮面をつけた1人の男が現れた、仮面は笑っておりそれが逆にきみが悪い
仮面の男「みなさん、おはようございます。気持ちのいい目覚めは出来ましたでしょうか?」
俺「誰だこいつ‥‥」
仮面の男「近藤さん、それは知る必要のないことです」
‼‼
shake
なんで‥‥‥、なんで俺の名前知ってんだよ‥‥
近藤ハジメ、それが俺の名前だ‥‥
てかこのモニターって喋れんの?!
仮面の男「まず説明させていただきます、その上でわからない事がある方は質問して下」
俺「ちょっと待って、さっきからみなさんとか質問のある方とか、俺以外にも誰かこうなってるやつがいるのか?」パニックながら自分でも以外なほど冷静な質問だった
仮面の男「近藤さんそうです。上田さん、宮崎さん、それは違います」
上田?宮崎?
俺以外に2人いるってことか?
仮面の男「みなさん、静粛に静粛に‥、まずは私の説明を聞いて下さい、鈴木さん静粛に‥」
また1人増えた‥‥いったい何人いるんだ?
仮面の男「みなさんご静聴ありがとうございます‥‥それでは説明させていただきます。まずあなた方には今からゲームをおこなって頂きます」
俺「ゲーム?ふざけんなよ!こんな所につれてきて、っていうか」
仮面の男「静粛に‼‼、みなさん‥あまりこういった事はしたくないのですが、一度あなた方から私へのスピーカーをOFFにします、なのであなた方がなにを喋っても私には聞こえません、ONにした時にまた質問を聞かせてもらいます、 それと‥‥この話しはしっかり聞いていて下さい、ルールが分からず死ぬのは嫌でしょうから‥」
shake
‥‥‥死ぬ?
いきなり現実に帰らされた
そうだ普通に考えて、こんなふうにいきなり拉致されて普通に帰れるはずがない‥‥
普通に考えれば分かるはすだが、、まさか自分が、まさかこの平和な日本で、まさかまさか‥と思っていた
不意に現実に帰った俺はパニックにおちいった
俺「ちょ、ちょ、ちょっと、ちょっと待ってくれよ、な、なんだよ死ぬって、なぁ!おい!おい!聞いてんのかよ!」
仮面の男はさっきとは違い一切質問に答えない、 いや‥‥聞こえてない?そういばさっきスピーカーをOFFにするとかどうとか‥
とかいう間にもう説明が始まっている、命に関わると告げられ、集中して聞かなくてはととっさに思った
仮面の男「‥木さん、宮崎さん、近藤さん、上田さん、川口さんこの5名参加でおこなって頂きます」
川口、初めてでた名前だ。最初の名前はよく聞こえなかったが、宮崎、俺、上田、川口、ということは鈴木とかいう人だな‥
仮面の男「先ほども言いましたが、みなさんには今からゲームをおこなって頂きます。
お友達ゲームです」
お友達ゲーム??‥‥聞いたこともない、
なんだよそれ‥
仮面の男「ルールはいたって簡単です、今から一回5分の話し合いの時間がみなさんでおこなわれます、その5分で仲良くなってもらい1番仲良く″なれそうにない″人を選んでもらい、その人を手元のボタンで選んでもらうゲーム、もし押さなければ自分に投票したことになります、投票数が同じだった場合同じだった人全員選ばれた者とみなします、、ね?簡単でしょ?」
確かに簡単だ‥‥
仮面の男「以上が説明です、今からまたスピーカーをONにしますが、順番に聞いていきますので、それまで喋らないで下さい、もし誰か喋ればその時点で質問は聞かず、モニターは切り替わり、ゲームスタートです、ではまず、宮崎さん?質問をどうぞ」
聞きたいことは山ほどある、しかし喋ればその機会を失う、ここはじっと我慢だ‥‥
仮面の男「そうといえば、そう、違うと言えば違いますね」
みんなの声は聞こえない、仮面の奴の返事でどういう質問されてるか探ろうと思ったが無理みたいだ‥‥
その次に鈴木の質問が始まった‥‥これもまた探るのは困難だ‥‥
仮面の男「では次に近藤さん」
‼‥きた
俺「まず、聞きたい、このゲームの目的は?」
仮面の男「賭けです、詳しくは申し上げられません」
俺「賭け‥‥。じゃ、じゃあ、ゲームのルールについて質問だ、a.b.c.d.e選んでどうなる?選ばれたやつは?」
仮面の男「的確な質問ですね、それは‥‥おっと上田さん順番は守らなければダメですよ、 残念ながら近藤さん上田さんがルールを守られなかったのでここで終了となります」
俺「ふざけんなよ!待ってくれ!まだ‥」
仮面の男「それではスタート‼‼」
shake
ザーーーパっ‼
数秒間モニターは砂嵐になり画面が切り替わった
‥‥4人の顔が並んでいる
画面は4分割になっておりそれぞれの顔が並んでいるのだ
なにやらチラチラ左下に動くものがあり目が止まった
4分56秒、55秒、54秒‥‥‥
タイマー?なにやらカウントされている
!、仮面の奴がいっていた5分間のリミットだ‥‥
どうする‥‥
モニターを見るとみんなこっちを見ていた
モニターの隅々をよく見ると小さいカメラなような物を発見した‥‥その隣には小さいスピーカー?マイク?のようなものも、これで仮面の奴と会話していたのか‥‥と考えていると
男「あの‥‥みなさん‥」
shake
‼
当たり前なのかもしれない、カメラがありみんなの顔が写っている、そこにはマイクらしきスピーカーがある、現に仮面の奴とも会話している、しかし普通の人と会話をするという時間を長い間断たれていたので、あまりのことにビックリした‥‥
女「え、なにこれ喋れんの?」
不意に女が言った‥、やはり喋れるよだ‥
みんな驚いている様子だ
男「僕の名前は上田です‥‥みなさんは?」
こいつが俺の質問を邪魔した奴だ!
俺「お前かよ!俺の邪魔した奴!」
上田「すいません!どうしてもお腹が痛くて」
俺「ふざけんなよ、お前のせい」
女「ということはあんたが近藤って子やね、私は宮崎、宮崎明美、よろしくってのはおかしいカモやけど、まぁよろしくね」
こんな状態なのに明るい感じなのがビックリした、宮崎明美となのるこの女性は、どちらかというとおばちゃん、というのが第一印象だ、そして上田と名乗るこの男は俺と変わらないくらいかもう少し若いか‥‥
澤田「そうなんですね、よろしくお願いします。今宮崎さんが言ったとおり俺が近藤です、近藤ハジメです。」
女「えっ‥‥」
もう一人の女がふと声を漏らした、
画面はa.c.d.eに別れている、多分右上にbと書かれることから俺を表す英語はbなのだろう‥
そして今喋った女はa、喋ったと同時にaの画面に顔を向け俺はビックリした
俺「鈴木?‥‥鈴木理沙?」
女「うん、私もハジメくんの名前聞いて、慌てて見たらビックリしちゃった」
俺「やっぱり‥まさか理沙まで‥」
鈴木理沙、小学校、中学校と一緒で昔はよく遊んだりしていた、そして俺の初恋相手でもある
鈴木「ハジメくんこれどうなってるの?」
俺「いや、俺にも何がなんだか‥」
宮崎「え、なに?二人知り合いなん?」
俺「まぁそんな感じです」
上田「あのーみなさん、あまり言いたくないんですけど、なにをどうしてくか決めませんか?、時間が‥‥」
2分20秒19秒‥‥‥
本当だ‥‥
宮崎「そうは言うてもねぇ、私自分らのことなんも知らんし、なにされるか分からへんのによう選ばんわぁ」
間違いない‥‥だからこそ聞いておきたかった選ばれたものはどうなるのか‥‥‥
ただもしあの仮面の男が言っていた″死ぬ″と関係あるなら、このまま黙っとくわけにも‥‥
鈴木「とりあえず‥‥自己紹介しませんか?
私は鈴木理沙です、22歳で東京の大学生です」
宮崎「そやね、とりあえずお互いのこと知らなね、私は宮崎明美、大阪で主婦やってます、よろしくお願いします」
俺「俺は近藤ハジメ、22歳で大学生です」
上田「僕は上田聡24歳で普通にサラリーマンやってます‥」
こうして理沙の提案でみんな自己紹介することになった
宮崎明美、なんかイントネーションが違うと思ったら、大阪の人なのか、どうりでといったら失礼だが、大阪のおばちゃんという言葉がしっくりくる人だ
上田聡、年齢を聞いてビックリした、幼い顔をしているな、まさか自分より年上だとわ‥
そして鈴木理沙、俺の幼馴染だ‥
宮崎「あんた、ねぇあんたなんでずっと黙ってんの?なぁ?聞いてるう?」
ん?
鈴木「川口さん‥でしたっけ?どうかしました?全然喋ってませんけど」
確かに‥‥思い空気ながらこれだけみんな一生懸命喋って、自己紹介をしてるというのにこの川口という男だけはまだ一言も発していない、それどころか見るタイミングが悪かったと思っただけだったが、今こうしてみんなから問いかけにまで無視をし、顔をずっとふせている、、なんなんだこの男は‥‥
上田「あのあまり脅しみたいなこと嫌いなんですけど、みなさん一応自己紹介しあってますし、このままなにもわからないと僕は川口さんのボタンを‥‥‥」
宮崎「確かにそやね、あんたそれでいいん?」
確かに正論だ‥‥と思っていると、宮崎の問いかけに川口が反応した
川口「‥‥んだよ‥‥」
ぼそぼそっとなにかを言う
宮崎「え?なに?聞こえへんわぁ」
川口「うる‥‥んだよ‥‥うるせぇんだよ!どいつもこいつも!」
急にでかい声をだされ面食らってしまった、
なかなか喋らないと思ったら今度はカメラを一点に見つめ、急に怒鳴りはじめた、ますますなんなんだこの男‥‥‥、でもどっかで‥‥
宮崎「あんた、アレやろ!川口‥‥川口充!」
川口がビクッとした
川口「ち、、ちげぇよ」
上田、鈴木「本当だ‥‥」
俺「え?誰?みんな知ってるんですか?、理沙知り合いなの?」
鈴木「違うよ‥‥、最近駅で見たんだよ‥‥
こないだの連続殺人犯で緊急指名手配されてるチラシ‥‥」
‼‼‼
shake
そうだ!確かに間違いない!、どっかで見たことあると思ったらニュースだ、最近こいつを探す特番までやってた、間違いない、川口充だ‥‥
川口「だ、だからちげぇって言ってんだろうがぁ」
いや間違いない‥‥川口充だ、なによりこの動揺のしかたが証拠だ、みんなも同じ気持ちなのか、ただただ川口が写っているeの画面の方に目がいっている
上田「残り30秒‥‥」
上田がふともらし、タイマーを見ると29秒28秒‥‥‥確かに時間がない
宮崎「確かに時間ないなぁ‥‥てかもう正直決まってるんちゃうん?みんな、川口やろ絶対」
川口「ふざけんじゃねぇーよ、糞ババア!なんで俺がだったらお前が‥」
上田「いんじゃないかな‥どうせ連続殺人犯で捕まれば死刑なんだし‥‥」
確かに‥というのが正直な感想だった、もしかしたら選ばれた=死ぬかもしれないこのゲームで、言いかたは悪いが適任者だ‥‥
10秒9秒8秒‥
宮崎「みんな時間ないで!わかってるやろ?
はよ押さな!」
川口「ふざけんな!お前がしね!お前が死ねよババア!」
3秒2秒1秒‥‥‥
ピーーーー!
画面が切り替わった
機械音が喋る
それでは投票結果です
a【鈴木】‥‥1票
b【近藤】‥‥0票
c【宮崎】‥‥1票
d【上田】‥‥0票
e【川口】‥‥3票
それではeの川口さん、残念ながら仲間はずれです
バイバーーイ
また画面が切り替わった
みんな一斉にeの画面をみる
!!!
shake
wallpaper:533
死んでる‥‥
しばらくするとeの画面は真っ暗になった
wallpaper:580
まさかとは思ったが本当に殺されるとは
それともう一つ、理沙に一票‥‥
上田「え、え、なんで?どうして?え?」
上田がいきなり騒ぎはじめた
宮崎「どないしたん?!」
上田「た、た、タイマー」
左下のタイマーを見る
‼‼
shake
4分55秒54秒53秒‥‥‥
えっ、一回で終わりなんじゃ?
確かに一回で終わります、なんて言われてないが
嘘だろ‥‥
鈴木「どうゆうこと、ハジメくん、ハジメくん!」
俺「わからない、ただ始まってることは確かみたいだな」
宮崎「私死にたない!いやや!死にたない!
あんな男みたいになりたない!いやや助けて!」
今まで明るく振る舞っていた宮崎もさすがに爆発した、喚き泣き嘆いていた‥‥
俺「落ちついて落ちついて宮崎さん!とりあえずみんなで、考えましょう」
宮崎「いやや、だったらあんたが死んでや!
私は死にたない!あんたがしね!しねー‼」
上田「なにいってるんですか!酷すぎますよ!」
鈴木「そうですよ、ハジメくんはなんにも間違ってない!」
宮崎「え、なに、あんたら私に投票する気やろ、やめて、ごめんなさい、近藤くんごめんなぁ、ホンマにごめん‥」
俺「え、あ‥‥」
上田「騙されたらダメだよ、近藤くん」
宮崎「やったらお前が死ねぇー上田‼、みんなこいつ殺そうやない!な?な?」
宮崎さんは完全に壊れてしまった
泣き叫び、怒鳴り、ご機嫌をとる
5分間ひたすら繰り返していた
そして3秒2秒
宮崎「お前ら全員しねーーー‼」
1秒‥‥‥
それでは結果発表です
a【鈴木】‥‥1票
b【近藤】‥‥0票
c【宮崎】‥‥2票
d【上田】‥‥1票
それではcの宮崎さん、残念ながら仲間はずれです
バイバーーイ‼
また画面が切り替わった、今度はcの画面を見る前にタイマーをみた
4分59秒58秒57秒‥‥
ダメだ‥‥やっぱりまだ続く
モニターに目をやった
cの画面はもう真っ暗だ‥‥
上田は怖いのか目を強くつぶっている
理沙は‥‥
鈴木「も、も、もうやだよぉ‥ハジメくん‥」
ガタガタと震え、涙を流している
当然といえば当然だろう、逆によくここまでもった方だ、俺が知ってる理沙は小さい時から怖がりで泣き虫だった、雷でさえ泣くような子だった
上田「いつになったら終わるんだよ‥」
上田もようやく目を開いたのか、タイマーを見て状況を把握したようだ
俺「あのさぁ‥」
俺はずっと思ってたことを思い切って聞いてみた
俺「理沙に一回目の投票からずっと1票入れられてるんだよ‥‥誰だと思う??。理沙、一回目か二回目の投票が間に合わずに自分に投票したことになっちゃったて事はないか?」
理沙「私‥‥ごめんなさい、一回目は川口さん二回目は宮崎さん押しちゃった、責められてる二人見て‥私怖くて‥‥ごめんなさい!」
俺「理沙、違うんだ別に理沙を責めてる訳じゃないただ、、だとすると‥‥」
俺は正直理沙と同じで、一回目は川口、二回目は宮崎さんのボタンを押した。俺は自分のことだ嘘か本当かハッキリわかる
ただ、だとすると‥‥
俺「正直に俺が思ってることを話す、一回目は正直誰だかわかんない、ただ二回目は上田、お前なんじゃないのか?理沙にいれたの」
上田「違う、俺じゃない、違うよ」
俺「じゃあなんでだよ!、俺と理沙が宮崎さんにいれただとすると宮崎さんは少なくとも2票、お前が入れたなら3票だろ!。お前に入れられた1票は恐らく最後までいい争いしてた宮崎さんだろ、だとしたら理沙の1票はどっからなんだよ!」
上田「そ、そんなの近藤くんかもしれないじゃないか!近藤くんが嘘を言わない保証なんてどこにもない!、鈴木さんの2票だって君かもしれない!そうだろ?鈴木さん」
くっ、確かに理沙や上田からしたら俺が本当のこと言ってる保証なんてない‥
鈴木「‥よ‥ハジメくんはそんなことしないよ‼‼」
決めた‼‼
理沙‥‥‥もういい、俺は極悪人でもなんでもいい‥この子さえ助かれば‥‥
俺「上田‥‥ごめん‥‥」
上田「ふざけんなよ!近藤くん騙されてんだよ!いや、鈴木さんこいつだ、この男が全部」
3秒2秒‥
俺、鈴木「ごめんなさい」
1秒‥
それでは結果です
a【鈴木】‥‥1票
b【近藤】‥‥0票
d【上田】‥‥2票
それではdの上田さん、残念ながら仲間はずれです
バイバーーイ‼
やはり上田だった‥‥また理沙に1票
もう誰かれかが死ぬのを見たくなかった、数秒してからゆっくりと目をあける
dの画面が切れているのを確認すると同時にタイマーが動いているのもわかった‥
やっぱり終わらないか‥
理沙の画面に目をやると、彼女はまだ目を閉じていた
俺「理沙‥もう大丈夫だよ‥‥タイマーは動いてるけど‥」
そして俺は上田を殺してしまってからずっと決めていた
俺「理沙‥‥俺‥」
鈴木「ハジメくん!一緒に死んでくれない?」
俺「え‥」
鈴木「いや、ごめんなさい変なこと言って、やっぱり一人で死ぬ、ちょっと怖くて‥ごめんね‥」
違う、上田を殺してしまってからずっと決めていたこと、それは‥‥理沙だけは助ける
俺「違う、死ぬのは俺だ理沙、理沙は生きてくれ、上田がああなってからずっと決めていたことなんだ」
鈴木「ハジメくん‥‥‥‥だったら私も死ぬ!
ハジメくんが一緒なら私全然怖くない!、だってハジメくんはずっと好きな人だから!」
‼
初恋相手といったが、実は俺も理沙のことがずっと好きだった、だからこそ助かってほしかった
素直に嬉しかった、でもそれ以上に悔しかった‥‥もっとはやく、外の世界でお互いの気持ちを伝えておけば‥‥
泣いた‥声をあげて泣いた、理沙はずっと見守ってくれていた‥
時間はあと1分30秒
俺「理沙‥‥本当にいいのか?」
鈴木「うん‥‥天国で二人で幸せになろ!」
俺「ああ‥‥、じゃあ、二人とも投票せずに時間とともに‥」
鈴木「うん」
3秒2秒
俺「理沙!」
鈴木「ハジメくん!」
1秒‥‥
それでは結果発表です
a【鈴木】‥‥0票
(え、、、)
b【近藤】‥‥2票
(なんで、、理沙‥)
それではbの近藤さん残念ながら仲間はずれです
バイバーーイ‼
「理沙ぁぁああ!‥‥‥‥‥」
以上でお友達ゲームは終了です
パッ
テクテクテク‥‥‥
仮面の男「鈴木理沙さん、おめでとうございます″二回目″の優勝ですね」
鈴木「本当にあと一回勝てば自由なのね?」
仮面の男「はい、一度目に優勝した時にお伝えしたとおり、お友達ゲームは全部で3回、あと一度勝っていただければあなたは自由です。しかしあの最後のお友達はよろしかったので」
鈴木「人のためとか愛とか、そんなことで泣けるなんてヘドがでるわ!」
仮面の男「やはり、貴方は優勝候補ですね。
いやしかし、一回目の投票、二回目の投票でご自身に投票されるとは、とんだギャンブラーで、信用されるためとはいえそこまでやる人はなかなかいませんよ」
鈴木「そこでまけたらそれまでだったってだけよ‥‥‥さぁ行きましょ」
それではみなさんお友達ゲームスタートです
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作者芹澪