前に投稿した「子供」の続きです。
最初から書かせて頂きます。
僕にはちょっとだけ霊感があり
時々この世のものではないものが見える時がある。
僕はまだ中学生だ、
これから先なにがおきてもこれ以上の怖い体験はないだろう。
今年の夏、僕は友人の家に居候のように泊まっていた、
小さい頃から仲がよかったので家族のようなものだ。
夏祭りにも一緒に行っていた、
言葉ではあまり伝わらないかもしれないが聞いて欲しい、
友人の家族構成は、お母さん、友人、弟、お姉ちゃん、この家族構成だ。
その日は僕の中学校は休みで友人は普通に学校に行っていた。
友人のお母さんも出掛けて家にいない。
弟は別室で寝ている。
お姉ちゃんも学校だ、
お姉ちゃんの部屋は二階にある。
僕は一人でテレビも付けないでホットミルクを飲んでいた。
部屋の照明だけは明るく点灯していた。
二階には誰もいない、
お姉ちゃんは学校だ。
だがなぜかお姉ちゃんの部屋のほうからガタッっていう音がした
二階には誰もいない、
気のせいだと思いその時はなにも考えなかった。
それから2分くらいだろうか二階から階段をおりてくるようなギシギシッって聞こえた。
さすがに少し怖いので弟を起こそうと思ったが
気持ち良さそうに寝てるので起こさなかった。
僕はテレビをつけて気を紛らわしていた。
5時くらいになって友人が帰ってきた。
あれは気のせいだったと思い込み誰にも話さなかった。
それから1週間くらいしてまた二階からガタッっていう音が聞こえた。
お姉ちゃんは学校だ、
友人はもうすぐ帰ってくるだろう、
弟は運悪くまた寝ていた。
お母さんも寝ていた。
僕はなんの音か確かめたいと衝動に負け二階にあがった。
お姉ちゃんはいないはず、
電気をつける。
そこには子どもが居た、
男の子か女の子かわからない。
髪が長くて顔は見えない、
だけど戦争がおきてる時代に着ているようなボロボロの服を着ていた。
僕は固まった。
金縛りというやつか。
指先と目しか動かせなかった。
その子どもが近いてきた。
なんか言ってるのかな、聞き取れない。
一歩で届くぐらいまで近くにきていた。
やっと聞き取れた
「遊ぼ遊ぼ」
その瞬間に金縛りが解けた僕は「遊べない」と言ってしまった。
その子どもは蒸気みたいに消えてった。
僕は下におりた。
友人の帰りを待った。
友人が帰ってきてホッとした。
それから1ヶ月くらい経って時期はもう秋だ。
いつもと変わらない1日を送っていた。
あの子どものことはすっかり忘れていた。
その日の夜友人は寝ていた。
というよりみんな寝ていた。
僕は変な夢をみて目が覚めた。
部屋を見渡すと誰か立っていた。
子どもだ。
あの時の子どもだ。
僕はまた金縛りにあった。
また近づいてくる。
心の中では見たくないと思ってても見てしまう。
子どもが喋った
「ナンデ、ナンデ、ナンデ、ナンデ」
「遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ」
「遊ぼ遊ぼ遊ぼ…」
僕はそのまま気を失った起きたら朝だった。
その日は土曜日で学校は休みだった。
僕はそれから怖くなり友人とお祓いに行くことになった。
お寺につき中に入ったちょっとだけ広い和室に通された。
お寺の人が
「あぁ…」
「大変ですね」
と言った。
僕は
「子どもですよね」
と言った。
お寺の人は
「そうですね。遊びたいのかな。」
僕は全て話した。
お寺の人が
「お祓いしますか?悪い子ではなさそうですが…」
僕もさすがにこんな子どもにずっとついて来てもらっても困るので
「お願いします。」
と言った
2時間後ぐらいにお祓いは始まった
僕はずっと正座していた。
お寺の人はお経を唱えてる
すると
「遊ぼ遊ぼ遊ぼ」
子どもがいることはわかった
僕は見てしまった
子どもは走り回ってたので髪が揺れ顔が見えた。
顔が無かった。
のっぺらぼうみたいな感じ。
背中は焦げていた。
内臓がでてた。
僕はかなりビビった。
お経が止まってお祓いは終わりましたと言われた。
終わったのか?
目を閉じていたので目をあけた。
子どもはいた。
お寺の人が
「まだ見えますか?」
と聞いてきた。
僕は
「はい」
震えた声で言った。
お寺の人は完全に何処かに行ってもらうのは無理だと言っていた。
またどこかで現れるかもしれない。
と。
僕と友人は帰って夕飯も食べずに寝た
友人はずっと待っていたので疲れてたのかもしれない。
それからあの子どもは現れなくなった。
でも完全に何処かにいったわけではないらしい。
また現れるかもしれない。
お祓いをしてから2ヶ月半くらい経ったある日子どもはまた現れた。
みんな寝ていて僕も寝ようとして布団に入った。
部屋を見渡したらまたあの子どもがいた。
「ナンデ、ナンデ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ」
僕は「遊ばない!どっかいけ!」と強く言った。
すると子どもは自分の髪をむしり取るように抜きはじめた。
僕は顔を見てしまった、
のっぺらぼうではなかった。
片方の目は口の位置にあり
口は右眉毛ぐらいの位置にあり
もう片方の目は左眉毛くらいの位置にあり
鼻はなかった。
僕はまた気を失った。
気を失ったのは1時間くらいだろうか。
目を開けるとまだ暗かった。
子どもはいなかった。
安心して僕は眠りについた。
昼すぎまで寝ていた。
僕は考えた。
あの子どもはなんなのか。
何故最初に見たときはのっぺらぼうで
次に見たときは顔のパーツの位置がバラバラだったのか
一度遊べば何処かに行ってくれるのか
一度遊んだら一生遊ばないといけなくなるのか。
僕は決めた
次に出てきたら一度遊んでみようと。
いつ出てきてもおかしくないが。
今日の夜も出てくるだろう。
僕はご飯を食べて風呂にはいった。
時刻は夕方5時ぐらいだ。
僕はゲームをして暇つぶしをした。
ゲームで疲れて僕は寝てしまった。
また変な夢。
真っ暗だ。
でも何かが近づいてくる気がしてならない。
僕は目を覚ました。
案の定子どもは居た。
髪の毛はあった。
「遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ遊ぼ」
僕は言った。
「一回だけ遊んであげるからもう僕の前にはくるな!」
僕は子どもに手を引っ張られた。
立ち鏡の前だ。
子どもに引っ張られながら僕は鏡の中に入ってしまった。
鏡の中は真っ暗だった。
僕は子どもに手を引っ張られたまま
1時間くらい走った。
全然疲れなかった。
すると前のほうが明るかった。
6畳ほどの和室にでた。
戦争時代かよっってなるほど
教科書に載ってるような部屋だ。
僕は子どもと意味がわからない遊びをした。
同じ事の繰り返しみたいな遊び。
手毬みたいなボールでドッチボールみたいなキャッチボールを
ずーっとしていた。
すると子どもはこの遊びをやめた。
子どもはまた髪をむしりはじめた。
僕は最初がのっぺらぼうで次がバラバラ。
次はなんだろうと思った。
だが見たくない気持ちもあった。
やめてくれ。
次ものっぺらぼうか?
やめろ。
顔が見えた。
普通だった。
普通の子ども
端正な顔立ちとは言えないが。
二重で鼻は低く
口は普通より小さな鼻だった。
僕に恐怖心は無くなった。
子どもが謝ってきた。
子「ごめんなさい」
僕「遊びたかったの?」
子「うん」
僕「遊びたいなら怖がらせたらだめだよ」
子「面白いから」
僕はイラっときて子どもに言った。
僕「面白くても相手が怖いと遊ぶ気にならないだろ!」
僕「遊びたいなら普通の顔で優しくしろ!」
子どもは泣き出した。
子「ふぇっ、ごべんださい」
僕「もう遊びは終わりでいい?」
子「うん」
僕「帰り道教えて。」
僕は寝ていたのかわからないが。
布団にいた。
どうやら丸二日眠っていたらしい。
凄くお腹がすいた。
僕はご飯を食べた。
それ以来子どもは僕の前に現れなかった。
立ち鏡に手を伸ばしても入ることはできなかった。
あの子どもがかわいそうに思えてきた。
多分あの子どもは悪い奴ではないと思う。
お寺の人も言ってたはずだ。
悪い子ではなさそうですが。
僕は霊は全部が全部悪い奴だと思っていた。
皆さんもわかってください。
霊は全部が全部悪い霊ではないことを。
作者譽
子供の続編です。
子供を見ていない人も内容がわかるように。
最初から書きました。