中編4
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店での異変

以前働いていた店での体験

中途入社で某アミューズメント会社に入社し一ヶ月後位からある店舗を任された

その店は県内では珍しい男子禁制(カップルOK笑)のプリクラ専門店だった

小学生から高校生位の女の子がターゲットの店で、バイトも女の子だけ、、

平日はガラガラのくせに土日はやたら混むといった感じで、初めは不馴れで仕事も何をして良いか解らず只只時間が過ぎていった

次第に仕事も慣れ、バイトとも打ち解け?女の子特有の色々な話をする様になり、ふとこんな話になった

『この店いますよね〜』

なにが?

『うちら以外のスタッフ』

正直笑った。

怖い話は大好物だが幽霊の類は見た事ないので若干否定派。痛い子来た〜って思ったが見たの?って突っ込むと

『黒い影』

へぇ〜(笑)ありがちというか、嘘臭いというか…

店舗は三階建てに半地下、一階は出入り口で無いに等しく、半地下と二階がお店で何台もプリクラ機がある、二階にはスタッフカウンターもあり店舗の電話と防犯カメラがここでチェック出来る為スタッフが常駐、三階はスタッフルームになっている

外から見ると解らないが三階だけ何処かの民家みたいな木造の古めかしい造りになっている

で、その三階のスタッフルームでその『黒い影』をみたと言いはる

『休憩中とかふとした時見えるんです!店長も気を付けて下さいね』

見ただけの影を気を付けてって…あんたどこまで創造力豊かなんだ、何て思いちょっと引いた

が、その言葉の意味を分かる日はくる

小規模の店舗なので店にスタッフ一人って言うのは日常茶飯事、不景気もあり珍しくなかった

その日自分は夜勤で閉店時間になりプリクラ機1台1台中を見ていくと

1台撮影中のプリクラ機が

お客さんまだ居たんだ

閉店だから早めに切り上げてよ〜

なんて思い二階のカウンターの防犯カメラをチェックしながら撮り終るのを待つも人が出てこない

2、3分の撮影に何十分出てこないつもりかと見に行くと誰もいない

代わりに背景しか写ってないプリクラが一枚取り出し口にあった

閉店って事で店内放送を蛍の光流していたからびっくりして帰ったのかな?

って余り気に止めなかった

閉店後両替機のチェックやら社員の仕事をしに三階へ

残業になると色々会社がうるさいので手短に仕事を済まし帰ろうと身支度していると

『バタンットン、トン、トン、トン、、』

…三階への階段を誰かが上がってきてる

自分一人しか居ないのに?2階から3階への入口には扉があり、まずお客は入ってこれない

って事はバイト?

マジ誰?(汗)

待つが誰も入ってこない

だが何と無く気配を感じる(気のせい?)

『誰かいる?』

声をかけたが、返事なし

煙草に火を付け無理矢理自分を落ち着かせ階段を見るが

誰もいない

いよいよ本格的に怖くなり慌てて電気を消し階段を駆け降り二階店内へ

店内は照明を落とし真っ暗だか窓が多い為外のネオンが差し込む

少し安心し二階カウンターへ

【閉店後店を出るとき警備会社に連絡し警備装置を作動させ退店】

これが決まりだったのでカウンターにて警備会社に電話しようと受話器を耳に当てると

『ザーーーーーーー…』

はぁ?

普通『ツー』じゃない?何も押してないと

もう一度やり直すも

『ザーーーーーー……』

こっわ…さっきの事もあるので受話器を置きさっさと警備作動させ店の外へ

店の鍵をかけ携帯から警備会社に電話

『○○店の△△ですが退店しましたので警備お願いします』

普通に繋がり一安心

さっきの何だったのかと煙草に火を付けようとしたら

『同じ電話○○店から今入ってますが?』

もう無理

店舗を見上げると誰もいない筈のさっきまで自分がいた三階のスタッフルームの電気がついていた

以上 体験談です

流石にまた店に入る気にはなれずダッシュでアパートに帰りました

次の日朝勤のバイトに連絡して三階電気つけっぱかもしれないから消しといてと伝えたら(怖くて自分で見に行けなかったorz)

爆音でテレビ(スタッフルームにある)もつけっぱでしたよ〜(怒)と返答が

自分付けた覚えなかったがつい謝ってしまった

似た様な事はこの日を境に度々起き夜勤の閉店時は友達かバイトに店に来て貰うようにしてました

(その度飯や酒を奢りきつかったが一人は絶対嫌だった(笑))

忠告したバイトに体験した事を話すもドン引きされそのあげくバイトを辞めた

今はもうその店は経営がキツクなり撤退し存在はしないが、空き店舗として建物自体はまだあるはず

結局何が何だかサッパリ解らず余り怖い話でなくて申し訳ないが、自分は十分怖かった

乱文許してください

怖い話投稿:ホラーテラー 京介さん  

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