今日の身体測定の結果、Kの体重が100㎏を超えていた事が判明した。
教室中はお祭り騒ぎだ
S「でも流石にここまでくると糖尿病や血糖値とか心配じゃないか?」
Sのこの一言で教室中は静まり返った
遠藤「なんだかんだで僕もKの事が心配なんだコッペパン。Kにはずっと健康でいてほしいんだコッペパン。」
そこで俺達はK無理矢理かつ気付かれないようにダイエットさせる事にした
体育の授業中
「走れ走れぇぇ!!」
K「ヒィィィィもうダメだ!!誰か水をくれぇ」
俺「牛乳ならあるが飲むか?」
K「くれくれ!Zipでくれ」
Kは1Lの牛乳を飲み干した
が、Kの様子がおかしい
K「ん?何だ?なにか物足りないような・・・ってこれ低脂肪牛乳じゃないか!
!!俺は低脂肪って言葉が何よりも嫌いなんだよ!!
!!!」
高カロリーしか受け付けないKの体が拒否反応を起こし発光しだした
俺「すまんすまん、これをやるから落ち着け」
K「コーラだ!やはり運動後はこれに限るッスネ」
Kはコーラを一心不乱に飲んでいる
何も知らないで、愚かな奴だ
俺達の計画がうまくいく、そう思ったとき、帰国子女の遠藤が余計な一言を言いやがった
遠藤「でもそれ、トクホのコーラだぜ」
K「うわぁぁ特定保険用食品だぁぁぁ!!!カロリー0で非常に健康的だぁぁぁ!!!カロリーの無いコーラなんてどぶ水と一緒なんだよぉぉぉ!!」
K「ギブミーカロリー!!
ギブミーカロリー!!!」
Kは叫びながら食堂へと走り出した
あそこは唐揚げやラーメンで溢れかえっているKの巣窟だ
遠藤「みんな追え!奴にカロリーを与えるんじゃあない!!!」
俺達はKを追って食堂へと向かった
しかし時すでに遅し
そこにはラーメンに浸かりながら唐揚げを貪るKの姿があった
K「フヒィィィ油とカロリーが五臓六腑に染み渡る」
俺「なんて事だ!これで俺たちは計画が全てパァだ」
俺達が絶望したその時
?「案ずるな」
いつの間にか食堂の壁にもたれ掛かっていたノウミが静かにいい放った
K「何だ?こんなに高カロリーの物を食べているのに一向にカロリーを吸収できないぞ。どういう事だ?」
ノウミ「こんな事もあろうかと食堂の料理全てにカロリミットを入れておいた。これでお前はカロリーを吸収できない」
K「ぐわぁぁぁいっぱい食べる君が好きぃいぃ!!!
キトサンやギムネマシルベスタとか言うよく分からんものでカロリーの吸収が抑えられるぅぅぅ!!!」
ノウミ「さらにお前がラーメンのスープだと思って飲んでいたもの、それは黒烏龍茶だ!!!」
K「ほわぁぁぁぁまたしてもトクホだぁぁぁ!!!ポリフェノールが身体中を駆け巡る!!黒烏龍茶は体に悪い!!黒烏龍茶は体に悪い!!何だよ黒って!名前からして悪そうじゃねーか
!!!!!!!」
トクホの効果によってKの体がみるみるうちに痩せて・・・・・いない!!!
むしろ太っている
遠藤「どういう事だ!?」
ノウミ「まさか環境の変化に適応してカロリーを吸収出来るように進化したとでも言うのか?」
K「うおォん 俺はまるで人間火力発電所だ」
Kはそう言って学校を飛び出し、すき家へと走り出した
ノウミ「しまった!流石に学校の外までにはカロリミットを入れていない」
遠藤「これでは奴の思うつぼだ!急いで奴を取り押さえるんだ!!!」
松本「それには及ばん!」
いつの間にか俺達の後ろで腕を組ながら仁王立ちしていた松本が叫んだ
松本「こんな事もあろうかと昨日の奴の食事にDHAフォースコリーを入れておいた。今奴はすき家に向かって全力疾走している。そしてフォースコリーは体の脂肪を燃焼しやすくする。あとは分かるな?」
ノウミ「さすが松本だ!」
遠藤「コッペパン!コッペパン!」
そして放課後
俺達の計画どおり35㎏まで痩せたKの姿がそこにはあった
K「ありがとう。皆のお陰で本来の姿を取り戻す事が出来たよ。これからは野菜中心の食事でこの体型を維持していくよ。」
次の日、200㎏までリバウンドしたKがタンカーで登校してきたのはまた別の話
作者あすぺ富田