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短編2
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ストーカー

別サイトでストーカーの話を読んでたら思い出したので。

実話なので懇懇と事実を書くのみとするので文章的なこわさもなければオチもない。

おれのよく行く居酒屋で一組のカップルがいるのだが、男はどちらかと言えば不細工。言葉を選ばなければキモい。

女は水商売を経験してたというだけあって綺麗な人だ。

ナンバー入りしてたというが定かではないが。

おれは冒頭の居酒屋で初めて会ったカップルの印象はそんな感じだった。

カップルが帰ったあとマスターが聞かせてくれた話だが以下のような内容だった。

女は離婚歴があり2人の娘を女手一つで育てている。

娘二人は当時中学生2年生と小学5年生。

男は女と出会ってすぐにストーカーとなる。

女の家の前で車で待機し、職場まで送る。

娘二人も学校まで送り迎えをし始める。

電話やメールも回数内容ともに常軌を逸しているとのこと。

この辺りまではマスターに相談してたそうだ。

警察に相談することを勧めたそうだが、娘がまるで人質になっているように感じて躊躇していたらしい。

食事や飲みの誘いも断りづらい状況で渋々行くようになったが、本当に都合が合わない時に断ると男は激昂するとのことだった。

この頃から体の関係が始まるが、ある夜中女が家で寝ていると玄関がガチャガチャ音がする。

もちろん鍵がしてあるはずだが、音はドアの開閉する音だったそうだ。

ドアチェーンがしてあるため、仮に合鍵があっても中には入れない。はずだったがすぐに男が寝室に現れた。

娘たちは起きて来なかったそうだが男は酒臭い息を吐きながら女の体を求めてきた。

事が終わると男は家から出ていった。

翌朝ドアチェーンを確認すると引き千切られたというよりは工具で切られたようにキレイだった。

居酒屋のマスターは警察に行くべきだとかなり強く言ったそうだが、その後女はしばらく居酒屋には来なかったらしい。

そしておれが初めてそのカップルに会った時がその相談のあとの来店だったとのことだった。

その後も何度も会ったが2人は付き合ってるようだが、女の本心はわからない。

Concrete
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