高校を卒業して、少し経った頃、そこそこ仲が良かった友達から『あんたがかっこいいって言ってた人が、私の彼氏の友達ってわかってさ、今日一緒に遊ぶ事になったんだけど、遊ばない?』と電話があり、憧れの人に会えるならと思い即答で『遊ぶ!!』と言い、親には友達の家に泊まると伝え、友達に迎えに来てもらったんだ。
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友達がA子、友達の彼氏をBくん、私がかっこいいって言ってた人をCくん、もう1人の友達の彼氏の友達をDくん、私を紫音とさせて頂きます。
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Bくんの家で寛いでいると、CくんとDくんがやってきた。
みんなで何処に遊びに行こうか話してる時にDくんが『なあなあ、バケトン行かね?』と言い、他の人も『いいねぇ~、行くべ』と賛同し、いざバケトンへ
因みにバケトンとは、栃木県内では有名な心霊スポットである矢板のオバケトンネルです。
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A子とBくんと私、CくんとDくんという感じに分乗し、矢板のバケトン前に到着。
トンネル内へ突入~
噂どおりな事があるのかドキドキワクワクしてたんですけど、エンジンが停止する事も無く、何も無いままトンネルから出てきました。
『なんも起きなかっペや、つまんねえな。』とみんなで言ってて、またまたDくんが『じゃあさ、数年前の台風で川が増水して、川の近くのアパートで何人か亡くなったって所に行かね?』と言い、やはりみんな賛同し、その場所へ
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朽ち果てたアパート前に到着し、駐車可能な場所に車を停めて、そのアパートを見ると、A子、Bくん、Cくん、Dくんは全く気にしていなかったけど、私だけ2階の窓から私たちに向けられた嫌な視線を感じ、みんなに『2階から女の人が、物凄い形相で睨んでるし帰ろうよ』って言ったんだけど『紫音の勘違いだろ、大丈夫だから行こうぜ』ってCくんに言われ、渋々アパート内に入ることに
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Bくん、A子、Cくん、私、Dくんの順で階段を上がり、各部屋を見て回ったんだけど、ある部屋に近付いた途端、激しい耳鳴りと吐き気に見舞われ、Cくんの服を引っ張り『やっぱりここヤバいから早く帰ろうよ』と言いながら泣いてるとCくんがみんなに『紫音が具合悪いみたいだから帰ろう』って言ってくれて、階段を降りている時に、髪の毛を思い切り引っ張られて転びそうになったんだ。
アパートの外に出た時に、2階のあの部屋を見ると、あの女の人がやはり物凄い形相で睨みながら『二度とここに来るな』と怒鳴られた・・・
Cくんに『階段降りる時に、私の髪の毛引っ張った?』って聞いたんだけど、Cくんは『俺は引っ張ってないよ』って・・・
みんなに、自分は多少霊感があり、見たり感じたり聞こえたりする事を話し、アパートを見た時、階段を降りている時の事を話したら『紫音だけ1人で怖い思いしてたんだな』って言われて『気分転換に花火でもやるか』ってBくんが言い、近くのコンビニに行き、花火を買って河原へ行きました。
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河原で花火をしていると、対岸にぼんやりと灯りが見えて、Dくんが『夜釣りでもしてるんかな?声掛けてみるべ』と言い、対岸に見える灯りの下にいるであろう人に『釣れますか~?』って大きな声で言ったら、対岸にいる人が『ああん?うるせえんだよ、ぶっ殺すぞ』って。
みんなで顔を合わせ『ヤバい、あれ暴走族だべ。逃げるべ』って言い、急いで車に乗り込み、その場をあとにしました。
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心霊スポット巡りの後の花火をしていた時は、霊とは別の意味で、本当に怖かったです。
作者紫音-2
人気作家の龍悟さんに勇気づけられ、久し振りに投稿しました。
今回の話の中に、時折出てくる栃木弁ですが、口は悪いけど、みんなこんなもんです、はい。
話の最後に登場する暴走族・・・本気で怖かったです。怒鳴られた後に、かなりの数のバイクの吹かしてる音が、橋を渡って来てて逃げなければボコボコにされると思いました。
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