中編5
  • 表示切替
  • 使い方

電話

wallpaper:23

俺が中学1年の頃

法事で両親が数日家を空けるという事があった

普段家で一人でいることが無い俺は、

よくわからないけどワクワクしていた

nextpage

wallpaper:23

学校から帰ってきて,いつもはすぐ自分の部屋に籠るんだけど、

親がいないのと俺の部屋にはテレビが無いので

リビングで過ごす時間がほとんどになった

親が置いて行ったお金でご飯を買って

いつもは見れない好きなTVを見て

夜遅くまでゲームをしていた

普段はリビングに親がいてテレビ見ているから

nextpage

なかなかゲームをさせてくれないからな・・・

nextpage

wallpaper:23

トゥルルルルルル・・・・   

トゥルルルルル・・・・・

ゲームに熱中していると電話がなった

電話? 

気がつけばもう夜0時をまわっていた

「こんな時間に誰?」

そう思いながら、受話器をとった

「はい、もしもし?」

nextpage

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

返事はない

「もしもし?」

nextpage

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いたずらか?

「もしもし!?」

nextpage

プツ  

ツー・・・・・ツー・・・・・   

ん?きられた?

誰だよ・・・・・

nextpage

wallpaper:23

当時家にあった電話は、

プッシュタイプでディスプレイはあるが

相手の番号は表示されなかった

無言だったし、間違い電話かいたずら電話だろ・・・

俺は気にせずゲームの再開をした。

そして

いつの間にか寝てしまったのか、

気づいたら朝8時

学校に遅刻ぎりぎりの時間になっていた

「やばい!」

俺は2階の自分の部屋で制服に着替えて

カバンを持ち学校へ向かった

nextpage

学校でグダグダ過ごして

家に帰ってきたのは夕方17時頃

今日も昨日のゲームの続きがやりたくて

自分の部屋で着替えて、

ご飯を食べてからすぐ昨日の続きをやり始めた

nextpage

トゥルルルルル・・・・・・ 

トゥルルルルル・・・・・  

親からの電話だった

内容はちゃんとご飯食べてるのか?

とか遅くまで起きてないか?とかの電話だった。

風呂に入り、またゲームを続ける

俺は親が帰ってくるまでに

今やっているゲームをクリアしようと思っていた

nextpage

トゥルルルルル・・・・・  

トゥルルルルル・・・・・・

  

・・・・・・また電話だ・・・・・

nextpage

カチャッ

「もしもし?」

nextpage

・・・・・・・・・・ブツ・・ブツ・・ッザー・・ブツ・・

・・・・・た・・・て・・・・ブツ・・・・こ・・・・・・ザー・・・

プツ

ツー・・・・・ツー・・・・・

nextpage

??

なんだ?

またいたずら?

電波の途切れるような音・・・・

途中で声のようなものも聞こえた気がする・・・・・

また時間は夜0時過ぎ・・・・

nextpage

さすがに少し気味が悪くなってきた

きっと学校の友達が俺が一人なのを知ってて

脅かそうとしてるんだろ・・・

みんなに親居ないこと言っちゃったからな・・・・・

そんな事考えているうち

またそのままリビングで寝てしまった・・・・

朝7時、今日は寝坊しなかった

2階にカバンを取りに行き、制服に着替え

いつのも様に登校する

電話の犯人突き止めてやろうかな?とも思ったが

どうせ、知らないふりをするだろうと思い、

気にしないことにした

nextpage

今日は、テストの追試のせいで遅くなった

明後日には親が帰ってくるから、さっさとゲームやろう・・・

親が居ないのをいいことにゲームばっかりやっていた

nextpage

いつも通り

自分の部屋で着替えて

ご飯を食べ

風呂に入り

ゲームする

ただ、この二日間夜更かしずぎだったのか、

俺はゲームを始めてすぐ睡魔に襲われた・・・・・・

nextpage

・・・・・・・・ルルルル・・・・  

トゥルルルルル・・・・・

トゥルルルルル・・・・・   

トゥルルルルル・・・・・   

トゥルルルルル・・・・・

nextpage

電話の音で目が覚めた

時間は0時過ぎ

いたずら電話で起こされたという事もあり

俺はかなりイライラしていた

「毎日毎日うるせーんだよ・・・・」

nextpage

ガチャッ!

「はい!!!もしもし!!!だれ!!??」

nextpage

・・・・・・・・・ブツ・・・たぐ・・・けうぬ・・・ザザ・・ブツ・

ぬぐぉ・・はい・・・・・・ブツ・・・・・・

nextpage

「だから誰だよ!!?聞こえねぇって」

nextpage

・・・・・・・おもい・・・・

nextpage

「はぁ!?」

この意味不明な電話に腹が立ち、

思いっきり電話は叩き切ろうかと思って

電話機を見下ろした

nextpage

wallpaper:121

内線1  通話中

本気で血の気が引いた・・・・

・・・・内線1

つまり、この電話はこの家にある子機からの電話という事になる・・

子機は2階の俺の部屋にある。

いつも着替えているあの部屋

俺はゆっくり電話を切り・・・

動けなかった・・・・

今までの電話は俺の部屋から?

そして最後の「おもい」という声、

明らかにクラスメートではなく

老婆のような声だった・・・・

俺は再度電話がなるのを恐れて

電話線とコンセントを抜いた

正直どうしていいかわからなかった

家から飛び出したい気持ちもあるが、

田舎で街灯も少なく夜の外もかなり怖い

とりあえず、家の1階の電気をすべてつけて

朝までリビングで寝れずに過ごした

nextpage

・・・・・・学校行こう・・・・

人がいるところに行きたい・・・・・

その時 制服やカバンが2階の俺の部屋にある事に気付いた

かなり怖いが、学校に持っていかないわけにはいかない、

俺はダッシュで二階にあがり、

制服とカバンだけとって

一気に家から飛び出し学校へ向かった

親が帰ってくるのは次の日だった為

その日は友達の家に泊まらせてもらった

nextpage

次の日、親に話そうと思ったが

信じてもらえないのがわかりきっていたので

結局話さなかった

今は別の家に住んでて、

結局なんだったのかは不明

今思えば電話が故障してただけだったかもしれないし、

最後の電話だけは夢だったのかもしれない

10年以上も前の話だし

nextpage

でも・・・・現実なら・・・・

なぜ俺一人の時に現象が起きたのか・・・・

そして・・・・・・・・

・・・・・おもい・・・・って?

Normal
コメント怖い
1
4
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ
表示
ネタバレ注意
返信