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俺が中学1年の頃
法事で両親が数日家を空けるという事があった
普段家で一人でいることが無い俺は、
よくわからないけどワクワクしていた
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学校から帰ってきて,いつもはすぐ自分の部屋に籠るんだけど、
親がいないのと俺の部屋にはテレビが無いので
リビングで過ごす時間がほとんどになった
親が置いて行ったお金でご飯を買って
いつもは見れない好きなTVを見て
夜遅くまでゲームをしていた
普段はリビングに親がいてテレビ見ているから
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なかなかゲームをさせてくれないからな・・・
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トゥルルルルルル・・・・
トゥルルルルル・・・・・
ゲームに熱中していると電話がなった
電話?
気がつけばもう夜0時をまわっていた
「こんな時間に誰?」
そう思いながら、受話器をとった
「はい、もしもし?」
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
返事はない
「もしもし?」
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いたずらか?
「もしもし!?」
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プツ
ツー・・・・・ツー・・・・・
ん?きられた?
誰だよ・・・・・
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当時家にあった電話は、
プッシュタイプでディスプレイはあるが
相手の番号は表示されなかった
無言だったし、間違い電話かいたずら電話だろ・・・
俺は気にせずゲームの再開をした。
そして
いつの間にか寝てしまったのか、
気づいたら朝8時
学校に遅刻ぎりぎりの時間になっていた
「やばい!」
俺は2階の自分の部屋で制服に着替えて
カバンを持ち学校へ向かった
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学校でグダグダ過ごして
家に帰ってきたのは夕方17時頃
今日も昨日のゲームの続きがやりたくて
自分の部屋で着替えて、
ご飯を食べてからすぐ昨日の続きをやり始めた
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トゥルルルルル・・・・・・
トゥルルルルル・・・・・
親からの電話だった
内容はちゃんとご飯食べてるのか?
とか遅くまで起きてないか?とかの電話だった。
風呂に入り、またゲームを続ける
俺は親が帰ってくるまでに
今やっているゲームをクリアしようと思っていた
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トゥルルルルル・・・・・
トゥルルルルル・・・・・・
・・・・・・また電話だ・・・・・
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カチャッ
「もしもし?」
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・・・・・・・・・・ブツ・・ブツ・・ッザー・・ブツ・・
・・・・・た・・・て・・・・ブツ・・・・こ・・・・・・ザー・・・
プツ
ツー・・・・・ツー・・・・・
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??
なんだ?
またいたずら?
電波の途切れるような音・・・・
途中で声のようなものも聞こえた気がする・・・・・
また時間は夜0時過ぎ・・・・
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さすがに少し気味が悪くなってきた
きっと学校の友達が俺が一人なのを知ってて
脅かそうとしてるんだろ・・・
みんなに親居ないこと言っちゃったからな・・・・・
そんな事考えているうち
またそのままリビングで寝てしまった・・・・
朝7時、今日は寝坊しなかった
2階にカバンを取りに行き、制服に着替え
いつのも様に登校する
電話の犯人突き止めてやろうかな?とも思ったが
どうせ、知らないふりをするだろうと思い、
気にしないことにした
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今日は、テストの追試のせいで遅くなった
明後日には親が帰ってくるから、さっさとゲームやろう・・・
親が居ないのをいいことにゲームばっかりやっていた
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いつも通り
自分の部屋で着替えて
ご飯を食べ
風呂に入り
ゲームする
ただ、この二日間夜更かしずぎだったのか、
俺はゲームを始めてすぐ睡魔に襲われた・・・・・・
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・・・・・・・・ルルルル・・・・
トゥルルルルル・・・・・
トゥルルルルル・・・・・
トゥルルルルル・・・・・
トゥルルルルル・・・・・
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電話の音で目が覚めた
時間は0時過ぎ
いたずら電話で起こされたという事もあり
俺はかなりイライラしていた
「毎日毎日うるせーんだよ・・・・」
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ガチャッ!
「はい!!!もしもし!!!だれ!!??」
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・・・・・・・・・ブツ・・・たぐ・・・けうぬ・・・ザザ・・ブツ・
ぬぐぉ・・はい・・・・・・ブツ・・・・・・
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「だから誰だよ!!?聞こえねぇって」
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・・・・・・・おもい・・・・
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「はぁ!?」
この意味不明な電話に腹が立ち、
思いっきり電話は叩き切ろうかと思って
電話機を見下ろした
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内線1 通話中
本気で血の気が引いた・・・・
・・・・内線1
つまり、この電話はこの家にある子機からの電話という事になる・・
子機は2階の俺の部屋にある。
いつも着替えているあの部屋
俺はゆっくり電話を切り・・・
動けなかった・・・・
今までの電話は俺の部屋から?
そして最後の「おもい」という声、
明らかにクラスメートではなく
老婆のような声だった・・・・
俺は再度電話がなるのを恐れて
電話線とコンセントを抜いた
正直どうしていいかわからなかった
家から飛び出したい気持ちもあるが、
田舎で街灯も少なく夜の外もかなり怖い
とりあえず、家の1階の電気をすべてつけて
朝までリビングで寝れずに過ごした
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・・・・・・学校行こう・・・・
人がいるところに行きたい・・・・・
その時 制服やカバンが2階の俺の部屋にある事に気付いた
かなり怖いが、学校に持っていかないわけにはいかない、
俺はダッシュで二階にあがり、
制服とカバンだけとって
一気に家から飛び出し学校へ向かった
親が帰ってくるのは次の日だった為
その日は友達の家に泊まらせてもらった
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次の日、親に話そうと思ったが
信じてもらえないのがわかりきっていたので
結局話さなかった
今は別の家に住んでて、
結局なんだったのかは不明
今思えば電話が故障してただけだったかもしれないし、
最後の電話だけは夢だったのかもしれない
10年以上も前の話だし
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でも・・・・現実なら・・・・
なぜ俺一人の時に現象が起きたのか・・・・
そして・・・・・・・・
・・・・・おもい・・・・って?
作者yua
自分が中1の時の曖昧な体験を書いてみました
結構はっきりと覚えているんで、よく怖い話で話してます。