短編1
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いるはずがない

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私がまだ一人暮らしをしていた頃、当時同棲してた恋人と別れてしまい

恋人はさっさと部屋を出て行ってしまい、一人ぼっちになってしまった。

家に来るのと言えば光熱費回収の方々や、ネット通販した届け人程度。

自分は鬱病だ、とは思ってないが精神科曰く鬱病でかなりの不眠体質だそうな。

いつものように夜、薬を飲んで寝ようとすると薬がない…

探しに探し回ると何故かあまり近づくことのない2LDKのもう一つの部屋に。

疑問は残るがさっさと飲んでしまおうと、ビビリなので電気は消さずに寝た。

夜中尿意を感じて起きると部屋は真っ暗。

寝ぼけていたので最初はなんとも思わずトイレが終わってから、また眠りにつこうとした。

紹介が遅れたが我が家にはロングコートチワワと茶トラ猫がいる。

寝るときはいつも皆だいたい一緒だった。

その日に限ってチワワがやたらと布団に入りたがった。

いつもはいれようとするとでたがるのに。

猫は暗闇で見えなかった。

さて、眠ろうとウトウトしていると段々明るくなってくるのがまぶた越しにもわかる。

sound:1

と声がした。

飼い猫の声とは少し違う。

sound:1

またした。

滅多に鳴かない猫なのになぁ、なんて思ってカーテンを開けると二階の塀を目だけ覗かせる謎のものが…

sound:14

壁を蹴る音がした。

私の記憶はそこでいつの間にか終わってた。

夢かもしれない…そんな話。

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