私には当時年下の恋人がいました。
時間がなかなか合わずに会えない日々が多く、よく私の仕事が終わってお風呂を済ませた後で23時頃から寝る前に少しの電話がいつの間にか日課に。
そんな日々が続いてる中、彼氏は私と通話中にウトウトして寝るようになりました。
その日もいつものようにウトウトし始める彼氏。
毎回「電話切るね?」と言うと嫌がるので、黙って寝るのを待ってました。
私はと言いますと、夜行体質なので寝るのは早くて3時ぐらいなので、ゲームや本やなにかしらをしつつお酒を嗜みながら寝てます。
イヤホンがないので、手に持ってるのは煩わしいのでスピーカーに毎回してます。
彼氏が寝てだいたい一時間前後で寝る前に私が電話を切る、そんな感じでした。
前置きが長くなりました。
その日も彼氏が寝てスピーカーにして、読書をして過ごしてました。
不意にスピーカーから「ふふふ」と笑い声が聞こえて、少しビックリはしましたが寝言かとスルー。
また数分後に「ふふふ」と。
起きているのか?と疑問に思い「○○?起きてるの?」と話しかけますが無言。
やはり寝言なのかとまた読書を開始すると、また笑い声が。
彼氏はたまにスピーカーにして寝てたり、イヤホンして寝てたりしていて寝息が聞こえる時と聞こえない時があるのですが、その日は寝息が聞こえない日のようでその笑い声以外はなにも聞こえません。
何度かそれからも笑い声はしきりに聞こえてきて、寝言凄いな…と思ってましたが、特に気にせず。
チラッと時計を確認すると、3時手前でした。
そろそろ私もウトウトしてきたなぁ、なんて考えつつ今日は仕事が休みなのでもう少し起きてよう!と読書を続けていましたが、横になってダラーと読んでいたせいかいつの間にか眠ってました。
昼過ぎに起きてLINEを確認すると、通話は切れていてこの通話の切れる現象は電波の都合で勝手に切れることもあったので、特には気にせず彼氏に「おはよ!昨日寝言凄かったねw」と送りました。
彼氏からどんな事を言ってたか聞かれ、ずっと「ふふふ」って笑ってたよ、と伝えてつつふと通話が切れた時間をみて冷や汗がでました。
通話が切れた時間は1時半頃でした。
スピーカーにして携帯は真っ暗にしていたので、気づきませんでした。
なにかの時間のバグの可能性もあり得るかもしれませんが、私は確かに寝るギリギリまでしきりに笑う声を聞いてました。
女性とも男性ともどちらとも言えるような、彼氏に似た笑い声を。
あれはなんだったのか。
それから通話は彼氏が寝たら、即切るようになりました。
作者彼岸花