短編2
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動物に視えるモノ

私は小型犬の犬と猫を飼ってます。

割とビビりな私は、猫が何かを目で追ってると「!?」と焦ったりとか。

まあ、本当にただのビビりなんですよ。

大概は飛んでる虫などを捕まえようと目で追ってるだけなんですけどね。

犬も人間にはあんまり聞き取りにくい音に反応して吠えたりだとか。

ある時に私はリビングで1人で録画してたスペシャル企画?であってたホラー特集の番組を観てたんですよ。

そりゃあビビりな私は怖い怖い。

何故1人で観るのかと言うと母親もかなりのビビりで、観てると怒ってくる。

父親がいる時はリモコンの権限は父親なので、必然と私が1人の時になるわけで。

観てる最中に気のせいかもしれませんが、背中に凄い冷気が一瞬ふわっと当たったかと思ったら肩が凄く痛くなりました。

ずっしり重くなったとかではなく、単純に痛い。

あれー?って思いつつ、特に気にはしてませんでした。

テレビを観てると不意に犬が私の横にピッタリとくっついてきて、私の顔を見上げてきます。

構って欲しいのかー?と思いつつ撫でてあげると、プイッとそっぽを向いてきて台所の方をジーーッと直視した後でガタガタと突然小刻みに震えだしたんです。

ガタガタと震えてる間も目線は台所。

「どした!?」と駆け寄って寒いのか?と思い、コタツの中にいれようとするんですが、嫌だと言わんばかりにコタツから出てきて、また台所を直視。

なんかの病気!?と思って身体をさすってあげて、落ち着かせようとするんですが、台所を直視したままガタガタ震えるばかりです。

その時にコタツの中にいた猫がコタツから伸びをしながら出てきたかと思うと、台所へそのままテクテク歩いていき、台所にある冷蔵庫の前でピタッと止まり、ジーーと天井を見上げた後でいつもか細い声でしか鳴かない猫が、キレたような声で「ンギャーーーーオ!!」と言って鳴きました。

ばりばり毛が逆立ってます。

なんか私もガタガタブルブルでした。

自分の側にいる犬に目を移すと、ガタガタ震えてた犬は何事もなかったかのようにこっちを向いてキョトン顔。

猫は猫で何食わぬ顔で、台所にある自分の餌を食べようとしているところでした。

二匹にはなにかみていてたのかなんなのかは定かではありませんが、自分にはみえなくて心底良かったと思いつつ、ホラーはこれから誰かと観ようと誓いました。

Concrete
コメント怖い
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