初めての投稿で読みにくかったらごめんなさい。
幼い頃から数々の味わいたくもない体験をこなしてきた臆病者の私の話を聞いて下さい。
………記憶にある始まりは七五三の時の記念写真、TVに出てくるようなありきたりの心霊写真が始まりでした。
着物を着た私の右肩に在るはずのない手がのっていました、、
親は「御先祖様が会いに来てくれたんだよ」とたいして怖がらずおわったと思います。
あの写真が撮られてから私の目には普通の人が視えないものが視えるようになったのです。
数在る体験の中から記憶に残る話を投稿したいと思います。
私が中学生のとき九州に住んでいる祖父が危篤状態になり家族で祖父の元にむかいました。
所詮は中学生、祖父のことよりも九州旅行が楽しみで仕方ありませんでした。
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まず、祖父の病院に行き寝たきりの祖父に話しかけましたが
内心「早くラーメン食べに行きたいなー」とか考えていました。
ふと廊下を歩く看護婦さんに目を向けるとほっかむり?みたいなのを被ってエプロンみたいなのを着けたナースさんが台車を押して歩いていました。
……今時ナースキャップじゃなくて変なの?!とか考えていたら急に悪寒に襲われました、、
「あ、これヤバイやつだ!」と思った瞬間、血走った目を見開いたナースさんが目の前に…
ただラーメン頭になっていた私は「ふざけんな!食欲なくなるわ!!看護婦なら看護婦らしくうちのじーちゃんの看護でもしてろや!!!」と心の中で怒鳴り付けました。
それでも消えない看護婦さん、さてどーしようか、、と思ったとき頭の中にじーちゃんの声が響きました。
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「きぃすけ、この病院におる奴はあかんのばっかりや、何を言うても伝わらん!自分の存在ばかりアピールしてくる、ここはじーちゃんに任せて二度と来るな!」
……じーちゃん、そんなこと言われてもじーちゃん見殺しに出来やんし( ´△`)なんて考えてる間も目の前には血走った眼のナース
中学生ながらに祖父の言葉を理解し気付いたのが、存在をアピールしたい霊なら勝手にアピールさせておこうという結論。
目の前にいるだけで何にもしてこないし、気にするだけバカバカしい、ほっときゃむこうも飽きるだろうと……
ただじーちゃんが心配だったけど、所詮は中学生、何も出来ません。
とりあえず目を開けないじーちゃんに挨拶をして病院を後にしました。病院の敷地を出るまであの看護婦さんはついて来てましたがシカトを続けました。
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夜、ラーメン屋さんで親にほっかむり?のことを聞いてみたら昔の看護婦さんはそういう格好してたんだよと教えてもらいました。
今もきっと北九州にあるあの病院には頑張ってアピールし続ける看護婦さんが台車を押して徘徊してることだと思います。
※祖父は危篤状態から抜け出して私が大人になる頃まで九州で元気に暮らしていました。
作者きぃすけ
長々と言葉にすると怖くもない話を読んで頂きありがとうございました!まだまだ経験した話を投稿出来たらと思います。