ゲゲゲの女房で、水木先生も体験してたがオレも同じような体験がある。
高校2年の夏のことです。
友達の家へ自転車で遊びに行き、晩御飯をご馳走になっての帰り道
いつもなら、県道を戻るんだけど、遅くなったからと近道を選んだのさ。
道はショートカットの一本道のはずだったんだった。
でも、なぜか二股に分かれてた。右に行けば県道だなと右に折れて進んだ。
丁度雨も降ってきたので早く帰りたかった。
異変に気がついたのはそれから少し行ってからで、辺りから電灯の明かりが見えなくなってきたんだ。
それからがすごく大変で、いくら自転車を漕いでも県道には出てくれない。
周りが真っ暗だから、未舗装の一本道しか見えてないし、いくらなんでも30分以上漕いで県道に出ない訳が無い、
と思うんだけど前に進んでいる感覚が無い気がした。
あいにく時計を持ってなかったし、携帯電話なんか無かった時代だからどのくらい走ったのか全く判らないけど、
2時間以上漕いでたんじゃないかと思うくらい長い時間が過ぎた気がする。
引き返そうかと何度も思ったんだけど、もうすぐ県道に着くと思う一心で自転車を漕いでいた。
でも、これ以上はやめて引き返そうと決め、2時間漕ぐつもりで道を引き返したんだ。
したら、ものの数分で電灯の明かりが見えてきて見慣れた道に出た。
もう、疲れがどっと出てきて早く寝たいという感じだった。
家について雨に濡れた服を脱いですぐに寝たんだけど、寝る前にチラッと時計を見ると
友達の家を出てから4時間半過ぎていた。
時間の経過には間違いないと今でも確信してるんだけど、
何回か 昼にその道通るんだけど本当に一本道で分かれ道なんか無いんだよ。
今でも、あれはなんだったんだろうと思える体験です。
作者すけちゃん
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