私には姉さんと呼ぶ人がいる
とっ言っても血の繋がりもなく義理の姉でもない
強いて言うならば幼馴染のお姉さんである
まぁ再開を果たすまで私は姉さんの存在を忘れていたのだが
私は小学生まで体が弱くよく学校を早退していたが
不思議と欠席や遅刻はしなかった
その理由も後に判明するのだが
今回は姉さんとの出会いいや再開の話をしよう
その日私は体調をくずして早退し帰路についていた
いつにもまして体調が悪かったが家につけば良くなることもわかっていたので重い足を動かしながら急いでいた
前の道にセーラー服を着た女性がいるのも気づかずに
私がその存在に気づいたのは視覚ではなく聴覚だった
ものすごい勢い走ってくる足音を聞いたからである
確認の為に顔を上げたとき
私の目の前にあったのは眼前に迫りくるバットであった
「ゴッ」という鈍い音を聞いた
通学帽が後ろに飛んでいくのがわかる
その時思ったのは(死ぬときは痛くないんだ)だった
「たっくん、大丈夫」
おそらくひっくり返っている私の上から声が聞こえる
私が目を開けたそこには長い黒髪のバットを持った女神が立っていた
話し声が聞こえる、目を覚ますと見知った天井、家のようだ
どうやらあのまま気絶してしまったらしい
リビングに行くと母親が
「拓也もう起きて平気なのかい、桂子ちゃんに感謝なさい、気を失ったあんたを家まで運んでくれたんだから」
きょとんとしていると
「なんだ忘れたのかい、昔よく遊んでくれた桂子ちゃんじゃないか」
桂子さんの方を見る
「またよろしくね、たっくん」
それはそれは女神のような笑顔で微笑んでいた
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これが姉さんとの再開の話
後にこの時の説明を求めた時
フルスイングじゃないと剥がせそうになかったからとのこと
姉さんの特殊能力や私の体質のことは
また機会があれば
作者南十星
初めての投稿で
至らぬ点などありますがご容赦を
話は全てフィクションになっております
続きは書けましたらのちほど