短編1
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初秋の千夏と私3

千夏は、学校に来ても今までのように絡むことが少なくなった。

お互いに違う部活動、クラスも違う…ということもあり、なかなかちゃんと話せないでいた。

モヤモヤが残りつつも、厨ニ病の弟に相談すると、

「千夏ちゃんから姉ちゃんに電話あったから、知り合いのすごい人紹介しといたーー。

千夏ちゃんの話す声に紛れて、ボソボソと喋り声聞こえて煩いからーー。」 

う、うん。弟は行動が早かった。

うちの家系は父親方に問題があると、5人の霊媒師さんに言われていた。

最初の2人目までは、びっくりしてたけど、後の3人は、

あーー、またかーー

としか思わなかった。

弟は、そのうちの一人の霊媒師の師匠と仲良くなったらしい。

「あんた、弟子入りするの?」

と冗談で聞いたつもりが、弟にゲンコツされた。

「千夏ちゃん、ヤバイよ?」

そう真顔で言われて、あの時の悪寒が戻ってきた。

千夏は、霊媒師さんのとこに行って相談したらしい。

全て終わるまで、誰にも喋るなという約束のもと。

私にも教えてくれず…でも、段々と千夏が元気になっているのが分かったから、

何も聞かずに我慢していた。

でも、人間て怖い。

それを実感したのは、10月11日のこと。

Concrete
コメント怖い
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みたり様
1から読ませて頂いております。
千香さんはどうなるんだろう?!
と楽しみにしていますw
ゆっくりご自分のペースで投稿してくださいね(๑´ڡ`๑)

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