その日は残業で帰りが遅くなってしまって終電も逃してしまった日の事。
ホテルに泊まろうと知らない街をトボトボ歩いててました。
そこはやけに静かな商店街。不意に後ろから視線を感じた。
振り返るが誰もいない。
歩きだすと視線を感じる。
私は速歩きでホテルを探す。
今度は足音が聞こえてきた。《ザッザッ》
すりへって歩く感じ…
立ち止まり振り返るとそこには女の人がいた。布か何かで顔をかくしていたが髪が長かったから女の人だろうと思った。
私はちょっと安心した。
が安心したのもつかの間。
よくよく聞いてみると私の歩きとあわせていたのだ。
しかももブツブツとになかを言っている。
私は思いきって
『なんなんですか!!何か言いたいことでもあるんですか!!』と言ってみた。
だが女の人はブツブツ何かを言うだけ。
私が気をとられているうちにその女の人が目の前まで来ていた。
そして《…せ…えせ…かえせぇええ私の顔かえせぇええええええ!!!》
女はそう言い私に飛びかかってきた。
『ひぃ!!キャー誰か!!』
抵抗する私。だけどよくよくその人の顔をみると目のところだけ包帯みたいのはしていたけど血がにじみでていてとても悲惨な状態だった。
このままじゃヤバいと思いふりはらって逃げました。
無我夢中に走っているとホテルが見えてきた。
急いでホテルに駆け込んだ。
そしてフロントの人に今の出来事を伝えた。すると…
《あの商店街で切り付け事件があってある女の人が顔をメッタめったにされてしまい自殺してしまったんだ。
それから夜中になると犯人を求めてさまよっているらしいです。》
怖い話投稿:ホラーテラー 無心さん
作者怖話