wallpaper:1798
夏ごろだったかな。すっげー蒸し暑い夜にバイト終わって帰ってたんよ。
で、もうすぐで家に着くなーって思ってたら、
街灯の下で中年くらいのおじさんが具合悪そうに背中を丸めてたわけ。
俺ってそういう人ほっとけないタイプではないんだけど、
なんかヤバそうだったから、その人に声かけたん。
俺「大丈夫ですか、救急車呼びますか?」
そうしたらおじさん振り返って、
「あぁ・・・。頼むよ。」って言ってきた。
で、おじさんの顔よく見たら、
nextpage
sound:33
口元が傷だらけの血まみれで目が両方潰されていた。
足元はおじさんが吐いたと思われる血で赤く染まっていた。
それを見た後おじさんが、
shake
「見チャッタね」
nextpage
って手を伸ばしてきたから俺は全力で走って逃げた。
おじさんは追いかけて来なかったけど、
その夜俺は一人で眠ることができなかった。
作者退会会員
お久しぶりです。古明地さとりです。
今度は実際に話してもらった体験談です。このあと主人公の少年は親の部屋で眠ったそうです。
今では教師となり、中学校で英語を教えているそうです。
夜道は恐怖と不思議でいっぱいですね。