夜の11時。
私は布団にはいろうとしていた。
夕飯を食べ、風呂に入り、歯を磨いて、あとは電気を消して布団に潜り込むだけなのだが・・・
視界の端に、ドアが少し開くのが見えた。
・・・
別にすきま風が入ってくるわけではないのだが、ちゃんとドアを閉めたい。
なにもいるはずないとわかっていても、どうしても、そのドアの隙間からなにかが覗いているような気がしてくる。
私はドアに向かって歩いていき、ドアの前まで行くとドアノブに、手をかけた。
すると
sound:26
バンッ
と、突然ドアが閉まった。
風が吹いた?
そんなはずはない。寝室の部屋の窓は全部しまっているし、このドアは私から見て手前側に開くようになっている。
言いようのない不安感と、焦燥感にみまわれ、私は外に出ようとした。
・・・
開かない。ドアが開かない。
ふと、上を見ると、ドアが開かないように、ドアを押さえつける黒い手が見えた。
・・・こっちにいたのか。
作者チェル公
やっぱり過去に見た作品の影響を受けている気がしてなりません。