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短編2
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いつも通り…

仕事を終え、家に着いたのは20時位だった

いつも通りエレベーターに乗り4階を押す

2階で止まる

髪の長い、赤いセーターを着た女が入って来る…愛想がない

いつもの事だ…

4階で降りてドアが閉まる…エレベーターはいつものように屋上までいく…

少しそれを見送ったあと自室へ向かう

駅から徒歩5分、周りもそこそこ栄えていて2DKと独り暮らしには多少広い気もするが家賃が格段に安い所が気に入っている

部屋に入る

冷蔵庫から缶ビールを取り出してソファーに座り一息つく

テレビでも見るかとリモコンに手をやる、と同時にテレビがつく

後ろで少年が額から血を流しながらニヤついてる…

最近、電気代が高いのはコイツのせいだ…この間、忘れ物を取りに昼間家に戻るとテレビがついていた

番組はCSのアニメ専門チャンネルだったから間違いない

少し睨んでから立ち上がりカーテンを閉める

瞬間、赤いセーターの女が真っ逆さまで落ちていく

それを見ながらビールを一口…ゴクリ…

「風呂入ろ…」

浴室に行くとシャワーから水が出ている…

最近のオレの悩みはココだ

俺は頭を洗い、体を洗う、それを見ないようにする

が、ショートカットの女は血眼で俺を見る…

(…恥ずかしい…)

自分の家なのに俺は下半身をタオルで隠しそそくさと浴室を後にする

頭を拭きながら飲みかけのビールを飲もうとすると…中身がない…

少年と浴室にいた女がニヤニヤしてる

「ハァ…」

溜め息をつき冷蔵庫から二缶、ビールを取り出して栓を開ける

二人(?)の前に一缶置いてもう一方を飲み干す

少し早いが床に着こうとすると少年が首を横に振り、テレビの前に立ちはだかる

無視してコンセントからテレビを消す(夜中に見られたらたまらん…)

寝室へ向かう…

ベットに入り目を閉じる…すぐに眠気が襲ってきたが別のものも襲ってきた…

体が動かない…

見ると、左側に少年、右側に浴室の女が抱きついている

少ししてから赤いセーターの女が窓から入って来て俺の真上に乗る…

俺は一言「明日、朝早いから…」

すると残念そうに三人(?)共々ベットから降りてリビングへ向かう

テレビがつく…

(まだ見るか…)と突っ込みつつ俺は眠りにつく…

夜中にフッと目が覚めると少年は俺の脇にちょこんと横になっている

リビングからは女達の声が聞こえる…少年の頭を撫でながら俺はまた眠りにつく…

怖い話投稿:ホラーテラー 独りさん  

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