短編2
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わらべうた

俺は一人、夕暮れの公園のベンチに座り、日ごろの疲れを癒していた。

会社に行けば年下の上司にいびられ、家に帰れば嫁と娘に邪魔者扱いされ…

仕事辞めてぇ…

つーか、帰りたくねぇ…

このままここに泊まってくか?

いやいや、そんなことしたら不良共の恰好の餌だ。

ほんと、嫌な世の中だよ…

いっそのこと、死んだら楽になれんのかな?

music:1

わーたーれ わーたーれ さーんずのかわを ろくもんにぎって

くーだーれ くーだーれ よーもつひらさか てにもつかかえて

music:4

公園の入り口で子どもが歌っている。

後ろを向いていて顔は見えないが、小学生くらいの女の子だ。

小学生にしてはなかなか綺麗な歌声じゃないか。

童歌か?

近頃、小学生が童歌を歌う光景なんてめったに見なくなっていた俺は、しばらく彼女の歌を聞いていようと思った。

それにしても不思議な歌詞だ。

music:1

いーくつのとしで おかした ごうか

かがみにうつる うきよのやみよ

music:4

ん?あの子、近づいてないか?

今まで公園の入り口に立っていたはずの少女は、公園に入ってすぐの滑り台の下に立っていた。

いつの間に…

music:1

うそいうものの ことばをたやせ

それぬけしたを ことばをたやせ

music:4

おかしい…

今度はさらに俺の近くにある砂場の中に立っている。

相変わらず後ろを向いているが、爪の一枚一枚がはっきり見える距離だ。

それにしてもなんだこの歌は…

music:1

ゆでてしまえよ にえたぎるかまで

ちをながさせよ はりたつやまで

music:2

おい…もうすぐそこに…

俺は気味が悪くなって立ち去ろうとしたが 、体が動かない。

立ち上がることはおろか、指一本動かせない。

music:1

まだしなせぬぞ しなせはせぬぞ たちてふたたび ばつへともどれ

はよもどらぬか かまへともどれ たたぬといえば あたまをもぐぞ

music:2

やめろ…やめろ…

少女は俺の眼前まで来ると、俺に顔を見せた。

music:1

wallpaper:884

こーえーよ こーえーよ さーんずのかわを ろくもんはらって

のーぼーれ のーぼーれ よーもつひらさか てにもつほうって

music:4

少女は動けない俺を引きずっていく。

すごい力だ。

俺はこれからどうなるんだ?俺が何したって言うんだ…

music:1

たーりぬ たりぬ いきはてにもつ もちきれぬほど

たーりぬ たりぬ かえるときには なにかがたりぬ

それはあたまかそれともうでか

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にゃにゃみ様、ありがとうございます。
そう言っていただけるととても嬉しく思います。
次はさらにこれの上を目指します。

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うすら寒くなる話をありがとうございます!

千月さん、パワーアップ!してますねぇ〜(^∇^)

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りこ様、ありがとうございます。
ただいまです。

童歌ってよく聞くと不気味だったりしますよね。

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はな様、わざわざありがとうございます。
なるほど、解説文の方でしたか。
了解いたしました。精一杯皆様に怖いお話を味わっていただこうと思います。

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「箸休めは終わりました」と書かれておられたので……
箸休め⇒メインのお料理(本気の怖いお話)が出るのだな、と思い、そのように書きました^^

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はな様、ありがとうございます。
私もアメリカンなパニックホラーより和風のホラーが好きです。

ところでメインディッシュとは何のことでしょう?意味が汲み取れず申し訳ありません。

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よもつひらさか様、ありがとうございます。
前作で申し上げた通り、Makoto1000はもういません。新たにこの名を名乗り、精進していきたいと思います。
暖めておいた渾身の怖話の投稿を、怪談を読むのに最高な深夜零時になるまでずっと待っていました。

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こんばんは。
すぐにご復帰、嬉しいですw
ひらがなが不気味で良いですね。
死にたいとか冗談でも言うもんじゃないですね。
私のモットーは、死ぬくらいなら何でもできる!ですw

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