私自身の体験です。
小さい頃から私の実家では小さな怪奇現象的なことがよく起こっていました。
金縛り。
コンポの音量がいきなり20上がる。
二階の誰もいない物置部屋から聞こえる足音。
私以外いない部屋で 昼寝をしていた時布団にポンッと弾むような感触があり 見ると羽布団が一部凹んでいる。
など様々です。
小さい頃から怖がりでどれも気のせい気のせいと自分に言い聞かせていました。
でも小学校四年の夏。。
私の家の二軒奥に小学生の頃お気に入りでいつも遊び場にしていた空き地があります。
その日もいつものように友達と空き地でバドミントンをしたり綺麗な石を集めて袋に入れ
「うちらの石♪」
と埋めて隠したりして遊びました。
夜になりお風呂から上がり パジャマを着て歯磨きをし始めました。
我が家は洗面台と洗面所のドアが向かい合わせでモヤモヤしたガラス戸が鏡に映るんです。
ポケーっとしながら歯を磨いているとふと 鏡に映るガラス戸が気になりました。
今考えても何故だか分かりませんが何かすごぃ違和感を感じてガラス戸を見つめました。
その瞬間。
ドアの向こうで青白い大きな手が2つ
ぱっと開いた状態で突然現れました。
手首から上。ほんとに手だけ。。
「え???」
と思うと手は スーッと消えました。
意味が分からなくていたずら好きの父の仕業だと思いました。
「さっきおやすみって言ったくせに!」
急いで居間に行くと部屋には誰もいませんでした。
父は二階の寝室で本当に寝ていました。
その日母は泊まりがけの出張。
祖母は父よりとっくに先に寝ていました。
急に怖くなった私は父を起こして 半ベソになりながら
「さっきのパパでしょ?!」何度も聞きました。
父は急に起こされた上にパニック状態の私を見て驚いていました。
その後は特に何も起こらず平和に過ごしました。
高校生になったとき母が何気なく教えてくれたのですが
私が生まれる少し前まで遊び場だったその空き地は墓地だったそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー ソラさん
作者怖話