当時、小学生だった私は
学校の終わったら毎日のように
児童館で遊ぶのが当時の楽しみだった。
当時一緒に帰る友達や遊ぶ友達がおらず
いつも 1人で本を読んだり
人形で遊んでいました。
その児童館に知育人形(今で言うとメルちゃんとかポポちゃんとか)があって
時々その人形で遊んでたのを覚えている。
金色の髪の毛をしていて
結構遊ばれているみたいで
服も結構ボロボロだったけど
親しい友達がいない私にとっては
その人形は友達みたいでお気に入りで
児童館に行った日には必ず遊んでいた
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いつものように学校が終わり
児童館へ遊びにいった。
だけどその日はイライラしていて
行こうか帰るか迷っていたけど
結局児童館にいくことにした
いざ遊びに行っても本を読む気になれず
人形と遊んでいたんだけど
その日はその人形を投げたり
踏みつけたり叩きつけたり。
イライラを人形にぶつけるように
遊んでいたのを覚えている。
片付ける時も人形を乱暴に投げて片付けた。
八つ当たりしたからか
イライラも少し解消して家に帰った
家に帰ってご飯食べてお風呂入って
いつものように家族並んで就寝。
その日は夢をみた。
夢の中の私は荒れ果てた土地にいた
草なんて生えてないし周りは岩だらけで
空は不気味に赤みを帯びていた。
歩いても歩いても同じ景色で
ずーっと同じ所を回ってるような感覚だった
どれくらい歩いただろうか?
少し離れた所に人影が見えた
私は誰かに会えたのが嬉しくて
「あの…」と声をかける。
その人影が振り向くと私は愕然とした
児童館でいじめた人形だった
目は飛び出しそうな程、見開いていて
髪は振り乱して服はボロボロだった
身長も私と同じ位あって
おまけに歯をガタガタさせながら
私に掴みかかってきた。
なんとか人形を振り払い
こんに走れたのかと思うくらい全速力で逃げた
だけどすぐ後ろでバタバタ音が聞こえる。
無我夢中で走った。
体力も限界で駄目だと思っていたら
急に後ろでバタバタと走る音が止んだ
私は立ち止まり息を切らしながら
恐る恐る後ろをみる
そこにはさっきまで追いかけてきた
人形の姿はどこにもなく
荒れ果てた荒野が広がっていた
やっと逃げ切れた…
そう思い前を見る。
すると目の前に人形がいるではないか。
目は血走り歯をガタガタさせがら
満面の笑みを浮かべていた。
そこで夢が覚めた。
手をみると金色の髪の毛のようなものが
絡みついていた(家族に金髪はいない)
もう全身汗でびしょびしょ。
もちろん眠れるはずもなく
嫌がる親に懇願して朝まで抱きついていた。
同時に人形に謝りに児童館へ行こう思った。
そして朝になり学校へ行き、すぐに
児童館へ向かった
しかし人形はなかった
先生に聞いてもわからなくて
どこを探しても見つからなかった
あの日以来、人形をみてないし
あの人形が何処にいるのか
検討もつきません
作者とっぽ
人形は大切に。