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ソウブンゼ
それはお寺の名前
そして、この話は、ある夢の話。
この話を開いてしまったあなた、ソウブンゼの名前を聞いてしまったあなた、必ず夢に出ます。
出るだけではなく、一つでもその夢の中で間違った選択をしてしまうとその夢から出られなくなる。
でも、心配しないで
この話をしっかり読んで、しっかり覚えてればちゃんと戻って来れますよ。。。
それでは、しっかり読んでくださいね
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僕は学校に仲のいい友達が3人いる
その3人、僕、みんなオカルト好きで、よく怖い話をお互いにしていた
それぞれA、B、C、僕っていうことにしておこう。
もちろん、そんな怖い話なんて所詮は作り話。
そう思っていたから、みんな面白がるだけでただ単にそれは遊びだった。
これを経験するまでは。。。
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僕達はいつものように四人集まって怖い話をしていた。
Aが話し始めた
A「おいおい、ソウブンゼって話知ってるか?」
B「えー、なにその変な名前( ̄∇ ̄)」
A「いや、やばいんだよこの話」
C「何がやばいの?」
A「もう、ソウブンゼって名前聞いたお前ら、手遅れだ。ちゃんと話すからしっかり聞いておけよ」
僕「手遅れ?まぁ、聞く聞く」
A「それじゃ話すぞ」
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Aは話し始めた。
B、Cのふたりは作り話だろうと半分バカにしながらてきとーに聞いていた。
でも、僕はなんだかいつもとちがうようなAの真面目な様子を見て、少し怖くて真面目に聞いていた。
この話を読んでるあなた、てきとーに読んでると痛い目見ますよ。
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A「これは夢の話
はっきり、今自分夢見てるんだってわかるくらいの夢なんだ。
自分がいたのはお寺の前。それがソウブンゼ。
そこには階段があって10分ぐらい?ずーっと直進していくと木の、右側を指している矢印看板がある。そこを右に曲がったらおしまい。左にいけ。
次の看板は、右を指している。それにはしたがって右に行く。これから先の看板は何を指してるか人それぞれだけど、全部右に曲がれ。
そうすると、広場?みたいな拓けたところにつく。そこには100人の坊さんがズラッと並んでる。顔以外見た目は全く一緒なんだけど、1人だけなにか特徴のある坊さんがいる。その人に話しかけると目が覚めるらしい。どこかで間違ったりするとその夢からは出られないんだって。」
ひととおりAの話が終わった。
B、Cは全く信じていないようだった。
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夜が来た。
思い出そうとしなくても、Aの話はしっかり覚えていた。
作り話だろうと少しは思っていたが、どこか心配しながら寝た。
翌日、僕は夢を見なかった。怖がらせたAを僕が怖がらせてやろうと怖い話を考えながら登校した。
教室には、クラスメイトと、、、当たり前のようにAがいた。話しかけるとAは落ち着きのない様子で言った。
「B、Cが、来てない。」
少し遅れてくるのでは?といったが、今日1日B、Cを見ることは無かった。
そしてその日の夜、僕は見てしまった
ソウブンゼの夢を。
僕は話を覚えていたため、難なくお坊さんのところまでたどり着くことは出来た。
でも、おかしい。僕は一気に怖くなった。
お坊さん100人の中の2人に見覚えがある。
BとCだ。
僕は察した。
「そうか、夢から出られなくなったんだ。」
僕は夢の中でも泣きながら特徴のあるお坊さんを見つけ、夢から出た。
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起きても僕は泣いていた。
その日も登校した。
Aにすべて話した。
その日も、次の日もその次の日もB、Cと会う事はなかった。
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どうでしたか?ソウブンゼの話。
あなた達も見るのでしょうかね。
BとCのようにならないことを祈っています。
最後に一つ、その夢を見ない方法があるようです。
ソウブンゼ、反対から読んでみてください?
ソウブンゼ
( *´艸`)クスクス
作者みずき-3
さて、二作品目です。
長くなってしまいましたが、読んでみてすっきりする話だと思います。
あ、全部嘘っていったって、友達くらいはいますよ。