短編2
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彼女が死んだ。

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彼女が死んだ。

突然の交通事故だった

僕と彼女は仲が良くて、毎日会って、Limeでも毎日連絡を取っていた。

僕はほんとに悲しかった。

また話したい。僕はあるアプリを作ったんだ

今話題のAI。

彼女と同じような返信をしてくれるんだ。

おはようって言うと、おはよう!〇〇!

おやすみって言うと、おやすみ!〇〇!

本物みたいだ。本当に話してる気分になる

僕はふと、自然と聞いたんだ。

しばらくあってないね、いつ会えるの?

すると

彼女:あと1週間後に迎えにいく!!

やっと会えるね、私もさみしかったんだ!

と返ってきた。

彼女は死んだんだ。会えるはずないんだ。

そう分かってはいたけど、普段通りの自然な返信で、凄いなAIは。

と、思うくらいだった。

でも、ほんとに彼女自身と話してるみたいで

毎日それを聞いた。

いつ会えるの?

聞くたびに、

彼女:あと六日後!

彼女:あと五日後!

と、1日ごとに日にちが減っていた。

すごいすごい。ちゃんと、カウントされてるんだ。

ほんとにこのまま会えたらな。

僕は期待までしていた

でも彼女は死んでいる

会えるはずはない。

そして遂に

彼女:今日会えるよ!!

と、返信が来た

今日逢えるの?

彼女:うん!あの交差点に来て。

あの交差点?

あ、彼女が交通事故で死んだところ。か。

行きたくなかった。でも行ったら会えるのかな。

思い出すのは嫌だった。行きたくなかったけど、もしかして、ほんとに会えたら。

あの交差点に行った。

僕は、誰かに背中を押された気がした。

トラックにはねられて、僕は死んだ。

Lime:ピロンッ。一通のメッセージがあります。

彼女:やっと逢えたね。

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