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友達と2人で心霊スポット巡りをしていた時に実際に体験した話です。
最後まで読んでいただければと思います。
その日は友達の家で待ち合わせをしてバイクでいろんな心霊スポットを巡っていて、何も起きずつまんねぇな的な会話をしていたのを覚えています。
恐ろしい体験をした心霊スポットは、自分が住んでいる場所から40分くらいの場所にあり、すごく有名な心霊スポットです。その場所とは……
乙女の祈り…
昔その場所で女子高生が首吊り自殺をした1本の松があり、その松に遺書ととらえられる文字が刻みこまれていて、それを解読すると呪われると言われている。その文字とは……
「コノ時ヲモッテ乙ノ限界ヲ知ッタ大自然ニ生キルイギヲ失ウ乙ハ死ヲ持ッテコレヲ征服セネバナラナイ 昭和 四六二 一男」
その木を見つけたら必ずタバコを供えないといけないという決まりごとがあり、その木の回りにはタバコが散乱しています。
また、その場所を地元テレビのアナウンサーが取材で訪れた数日後に、トラックとの事故に巻き込まれ死亡するという事故がおきています。
自分と友達は、LEDのライトとデジカメをもってその場所を訪れました。
時間帯は夜中の2時すぎだった記憶があります。そ場所は海辺の近くにあり、細い砂利の細道を見つけて上まで登って行きました。
中々その松を見つけられずにいて、別の場所に行くかなんて話をしていたら人の声が聞こえてきて、これじゃね?みたいな会話が聞こえたので声の方に向かったら人がいて、刻まれている文字を声に出して読んでいました。
その人達はタバコも供えず帰っていきました。
自分達は人がいたことで恐怖心がなくなり、なんかテンションが下がりましたが、その文字を読み、タバコを供えて帰ることにしました。
砂利道を下ってる途中急に友達が「引っ張るなよ!」と言ってきたので俺は「はっ?なんもしてねぇけど」と言ったら、「嘘つくなや!髪とか服とかちょくちょく引っ張ってるだろが!」とかなり強い口調で言ってきました。
俺は「まじでなんもしてねぇから!」と強い口調で言うと、友達も信じたみたいで、2人共一気に恐怖心が戻り、無言の時間が数分続き、友達が「なぁ…さっきから男の人の声が聞こえてるんだけど、その声が近くなってるんだわ」と言いました……
俺は全く声も聞こえなければ、引っ張られることもなかったので嘘でしょ?って感じだったのですが、友達のあの顔をみたときに「これはまじでやばいなと思い」友達に、とりあえず振り向かないでダッシュで下ろうと言った瞬間に友達が発狂して、倒れてしまいました…
俺は一瞬何が起きたのか分からず固まってしまったのですが、すぐに我に返り友達をおんぶしてダッシュで砂利道を下りました。
下に着いたらさっきの人達がまだいて「助けてください!」と言ったら、男の人が友達に向かってペットボトルの水をかけて、ぽっぺを何度か叩いたら友達が目を覚ましました。
すぐにその場を離れたかったので、俺はバイクで、友達は男の人達の車に乗せてもらいコンビニに向かいました。
コンビニに着いて男の人達にお礼を言って、外で一服しながら友達に大丈夫か?と聞いたら友達が話し始めました。
話した内容はすべて覚えてないのですが、
「俺さ急に目の前が真っ暗になったとおもったら男の人が立ってて俺の体にしがみついてきて、一緒に…一緒に…って何度も言ってきたんだわ。俺は必死で抵抗したら目の前が真っ赤になり気付いたらお前が居てさ……」
話しているうちに友達も段々体調が戻ってきたみたいで、今日は帰るかと言ってバイクで帰っている途中に急に「止まれ!」と友達が言ったので、止まったら、
友達「さっきからずっと何かがついてきてる気がするんだけど…」
俺 「はっ?」
友達 「ミラー見ろよ…」
俺 「………」
その瞬間ガス欠でもないのにエンジンが止まり、何度もセルを押すがつかず、キックがけを試みてもつかず、押しがけを試みても無理……
その後のことは自分も友達も本当に何も覚えてないのですが、気がついたら知らない人の家の布団の中でした……
その人から聞いた話だと自分達はバイクにまたがった状態で気を失っていたそうです。
友達に至っては笑顔、自分は涙を流して……
後日先輩から聞いたのですが、あそこでは自殺してる人もいるらしいです。
あれから10年ほど経って2人とも元気に何事もなく生活しています。現在は松の木は無くなっていると聞いたのですが、あの遺書のようなものが刻まれている部分はあの場所に残っているみたいです……
「コノ時ヲ持ッテ乙ノ限界ヲ知ッタ大自然二生キルイギヲ失ウ己ハ死ヲ持ッテコレヲ征服セネバナラナイ昭和 四六二 一男」
作者お助け職人匠
最後まで読んでいただきありがとうございます。
自分が10代のときに実際に体験した出来事は他にもたくさんあります。
また書いていく予定なので読んでいただければと思います。