読んでくださってる方ありがとうございます。
拙い文章で申し訳ありませんが…良ければ読んで下さい。
前回の(何だったんでしょう?)でお話した体験から1年が経過しようとしておりました…中学2年の夏休み。
怖い記憶はあるものの…何事もなく過ごしていれば記憶も恐怖も少しは薄れていくみたいで…。
それでも1年前のお盆に体験した事は忘れる事はなく薄れてきたとはいえ、さすがにお盆の時期は少しだけ警戒しておりました。
だけどその年のお盆は何事もなく終わる事が出来ました。
それ以降は何事もなく、夏休みも終わり2学期が始まりました。
2学期が始まってスグの週末にまた…1年前の…いや自分的には1年前以上の事を体験する事に…。
2学期が始まってスグの週末、父が急遽出張に行く事になり。母と2人で週末を過ごす事になりました。
そんな週末…土曜日という事もあり学校から早く帰って来た自分は帰ってから自分の部屋でひたすらゲームをしていました。この日は自分でもビックリする位にゲームをやり続けました。そんな自分の部屋に母が…
母「夜ご飯出来たよ、」
自分「ん?ご飯?…あらら…暗くなってる…もう夜?」
そんな会話を交わし、母の作ったご飯を食べ終えテレビを見ながらユックリしていたら。母が…
母「あれ?今部屋に居なかった?」
自分も意味が分からず…
自分「いいえ。私はずっとここに居ましたよ。」
母「あれぇ?おかしいなぁ」
自分「何で?部屋の電気点いてた?」
自分が部屋の電気を消し忘れた為に母はそう思ったのかな?と思い話しをしていると…母の一言にドキッとしました。
母「いいや。部屋は真っ暗だし、扉も閉まってた。」
…???何でそうなるんだろう?頭の中はしばらく?でいっぱいでしたよ。ちょっと怖かったけど母に聞いてみたんです。
自分「何で真っ暗な部屋に俺が居ると思ったの?」
聞かなければよかったのかもしれませんが母は…
母「真っ暗だったけど、凄い人の気配がしたからアンタかと思ったぁ。じゃあアレは何かなぁ?」
自分「…ハハハ…気のせいだ…よ。」
正直この時はコレを言うのが精一杯でした…それに1年前の嫌な感覚を思い出しました。
まして自分がコレから眠る為に向かう部屋に…人の気配が…正直自分の部屋に近付きたくなくて、そのままずっとテレビを見てました。母もそれ以降は何も言わなくなったので、やっぱり気のせいだ!っと思いながら時間も遅くなってきてウトウトしていたら…またいきなり母が。
母「今日はどうも良くない…」
また、えっ?ってなってる自分にさらに…
母「今日は沢山来てる。しかも良くないものばかり」
…?よくないもの?沢山?…何それ?
自分「…俺には見えないし、よくわからなけど…」
母「い〜や!ダメだ!今日は無理だ…今日はダメだ」
自分「…何がだよ?どういう事?」
正直聞きたくもなかったのですが…さすがに今日は父も居ない母と2人だったので俺がどうにかしないと!そんな感覚だったんでしょう…この時までは。
母「正直、もう耐えれない位に沢山のものが集まって来ている。コレは全部がよくないもの…真黒だよ。今も周りに沢山いる…」
自分「…俺にはわからないよ…」
母「…ひとまず台所にある塩を持ってき…て、もう耐えれそうに…ない…から。塩を持ってきな…」
何もかもが突然で意味がわからなかったけど、母がピンチなのだけは理解できたので、スグに塩を取りに走った。…正直、何でこんな時に父は居ないんだと凄く不安になりました。
塩を取って母の元へ戻ると何故かテレビの部屋の電気が消えており寝室の電気が点いて布団の上に倒れている母…。
あぁ…何で…何でだよ…何で布団が…何で倒れてるんだ…。
どうしたらいい…どうすればいい…わからない…どうしよう…。
この時は本当に何も考えれなくなってました…。
何をすればいいのかわかりませんでしたが、考えよりも先に自分は母に声をかけていました。
自分「…母さん…?」
この一言を発した瞬間に部屋の空気が変わるのを感じました。
上手く表現出来ませんが…全ての音が無くなり、空気が冷たいというか、ピンっと空間が張っているような感じでした。汗が止まらず…もう本当に訳がわからなくなっていた自分は、ひたすら母に声をかけました。
自分「母さん…塩…持って来たよ!」「ほら?塩!いらないの?」「母さん?母さん?…」「なぁ…返事しろよ…俺…どうしたらいいんだよ…。」
もう涙目でした…いや多分泣いていたと思います。
それでも声をかけ続けて…
「母さん?母さん?起きろよぉ」と言った時にまた空気が変わり肌がヒリヒリするような感覚になりました…ヤバい、コレは絶対にヤバい。母に呼びかける事はコレ以上やめた方がいい…頭ではそんな事を考えていましたが、それでも自分は母を呼ぶ続けてしまいました…。
自分「母さん、起きてくれよ。頼むよ。ねぇ、母さ……ん…。えっ…?」
母「いひひひ…な〜ぁ〜に〜ぃ〜」
?!?!笑い声は女、でもその後は低い男の声…。
しかも倒れていた母が気味の悪い笑顔で起き上がって来たのです!!
パニックにはなっていましたが自分の体は危険を察知したのでしょう。母が起き上がってしまう前に自分は玄関に向かってダッシュしていました。
ヤバい怖いヤバいヤバい、捕まったら絶対ヤバい、そう思いながら玄関の鍵を開けて…そのまま裸足で外へ…。
外へ出てからも全力で走りました…ただ自分の家の方から玄関の扉の閉まる音が聞こえて…
ヤバい…追いかけて来てる…。捕まったら絶対にヤバい。そう思いながらダッシュで先輩の家まで逃げました。
先輩の家の前まで来ると後ろから足音がしたのでスグに木の陰に隠れて様子を伺ってると…ソコには母の姿が!!
母「何処に行ったの?帰って来なさい!」
この時は母の声だったのですが信用できず、母が居なくなるのをジッと待ちました。母の姿が見えなくなるとスグに先輩の家のインターホンを連打しました…夜中だったのですけどね。
そんな夜中でも出てきてくれた先輩のお母さんに…
自分「すいません。母が母がおかしくなったんです」
今考えれば他に言い方はなかったものかとは思いますが、あの時の自分にはソレが精一杯でした。
それから先輩のお母さんが先輩のお父さんを一緒に連れて来てくれて自分の家へ一緒に行きました。
玄関前には母が立っており、自分は思わず身構えてしまいました。先輩のご両親が母と話しをしてくれて、母はこの時はもう何時もの母に戻っていました。
母達の話が終わり先輩のご両親にも
「もう大丈夫みたいだよ。帰ってユックリ寝なさい」
母からも
「大丈夫だから、帰って来なさい」とは言われましたが、なかなか母を信用出来ず。
それでも少し安心したのでしょう…眠気が襲ってきたのでシブシブ家に帰りました。
家に帰りひとまず母にあまり近づかないようにして自分の部屋の入り口に、ひとまず盛り塩をして寝ました。その日はもう何もなく次の日の朝、母に…。
自分「昨日の事、覚えてる?」
母「何か嫌な感じがずっとしてて、アンタに塩を持って来て!ってトコまでは覚えてるよ」
自分「まさか…その後は記憶にないのか?」
母「ないね。そのまま私は寝てたから…」
自分「…えぇ〜…嘘でしょ…」
母「寝てたら玄関の扉が閉まる音がしたから、あのクソガキ夜中出て行きやがったな!!って思って追いかけたよ」
自分「えぇ〜本当に?えぇ〜…多分だけど俺は母さんに命の危険にさらされたよ…まぁもういいけど。
母さんも元に戻ったし、俺も一応元気だしね」
結局、母は途中から記憶がなく自分では寝てしまってただけだと思ってました。一応全貌は母にも話したのですが笑いながら「それは無い、私が可愛い息子にそんな事するわけが無い。だからそれは夢だ」と言われました。正直…「俺の方が無いって言いたいよ」とは思ってましたが。
そんな会話をしながらでも母とはいつもより離れた距離を取りつつ、夕方には帰って来る父を心待ちにしてました。
まぁ帰った父に話しをしても何故か爆笑され「良く頑張りました!」てな具合であまり話しを聞いてもらえませんでした。
それ以降も母を信用出来ず…また何か言い出すんじゃないかと思っていましたが、やはり何事もなく時間が過ぎると記憶も恐怖も薄れて行くみたいです。
以上、2回に分けて実体験をお話しさせていただきました。拙い文章と表現力不足の為に皆様にうまく伝えられたかが不安ではありますが…。
読んでいただいた皆様には本当にありがとうございます。最後までお付き合い感謝致します。
作者ONS
前にお話した何だったんでしょう?の続きと言いますかその後に起こった体験です。でも前回は父が一緒にいた事でそんなに不安はなかったのですが。今回のお話しでは自分一人で本当にビビりました。
皆様に少しでも伝えれたら幸いです。
ありがとうございました。