依子、ご飯よー
お母さんの声がする
嫌だ、行きたくないよ
依子?まだ寝てるの?優子はもう起きてるわよ、いい加減起きてきなさい
嫌だよ、お母さんの顔、見たくないんだ
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お母さんもう怒ってないから。起きておいでー
ちがうよ
そうじゃないんだよ
お母さん、すごく怖いんだよ
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ガチャ
依子!ほら早く起きなさい!
お母さんが布団をめくる
優子も待ってるから、朝ごはん食べちゃって!
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リビングに行くと、小さな「優子」が椅子に座っていた
優子の前には私と同じ朝ごはん
仕方なく、優子の前に座る
ほら、二人とも早く食べちゃってねー
ニコニコしながら掃除機をかけるお母さん
私が食べ終わると、優子の手をつけてないお皿と一緒に台所に持っていく
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もう、今日も優子はこんなに残して!
小言を言いながら丸々残ったおかずをゴミ箱に捨てた
今日もまた同じ。もう戻らない
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ねえお母さん
優子なんて、家にはいないよ?
そのお人形をなんで可愛がるの?怖いよ
お母さん、おかしくなっちゃったの?
お父さんが出ていったから?
いい加減にしなさい!なんで依子は妹に優しくできないの!?
私が聞くと、そう言って叩かれた
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最近は私がおかしいのかなって思ってる
優子は私の妹なのかなって
だってお母さんがあんなに可愛がってるもの
「優子いってきます」
そうやって声をかけないとお母さんは怒る
そうだよね
優子は可愛い私の妹だもんね
作者もずく
二度目まして
今回は創作のお話です
前回もそうでしたが、うまく出来ているかは自分でよくわからない…