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短編2
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真夜中の暴走族

私の兄が体験した実話です

夏真っ盛りの時期でした。

仕事で兄単体で隣の県に行って、色々しているうちに帰る段階ですでに夜遅くなっていました。近道をしようと選んだのは夜は殆ど利用者の居ない山道でした。

その日も山道を利用しているのは兄のみで他にすれ違う車はありませんでした。

暑かったので窓を開けて走っていました。

途中長いトンネルが有るのですが、ダムを建造する際作り替えられたトンネルは電気も煌々としていて小綺麗な感じでした。

そのトンネルに差し掛かった辺りで、兄の車の後方からけたたましいエンジン音が響いてきました。バックミラーを見てみると、改造されたバイクが数台付いてきて居るのが見えました。

あぁ、暴走族か

と兄も思い、追い越しさせようとスピードを落としましたがなかなか追い越そうとしません。後ろをずっと付いてくるつもりかとカチンときた兄は、スピードをあげて走りはじめました。いくら飛ばしても暴走族はずっと付いてきます。

イライラが増してきたころ、長いトンネルの出口が見えました。

ちらっとミラーを見て、まだ付いてくる暴走族を確かめ、ココから先は急カーブが続くから路肩に停めてやり過ごすつもりでトンネルを抜けました。

そこでパタッとやむエンジン音。

不審に思いバックミラーを見てみると、それまで確かに居た暴走族の集団は何処にも居なくなっていました。

兄は今もその道を使っています。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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