ある高層デパート。
女子大生のユイは、展示されている真珠の首飾りにご満悦だ。
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「これ、私に似合う…」
だが、その値段は20万円。到底彼女のバイト代で買える代物ではない。
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「はあ…彼氏がいつかビッグになって買ってくんないかなあ…」
そんな事を思いながら、付けたまま周りを見渡すと、あることに気付いた。
店員がこちらに気付いていない。
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普段はこちらにいる店員が二人なのだが、一人は用事があるのかおらず、もう一人は別の客に商品の説明をしていてこちらを見ていない。
ユイに悪魔が囁いた。
「これ、もらっちゃおう」
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店員に気付かれていない上、店はエレベーターホールのすぐそばだ。
ユイはおそるおそる、付けたままエレベーターの方に歩き出した。
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しかし、ユイは気付いていなかった。
首飾りのチェーンがショップの大きな柱に引っかかっているのを。
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そして、エレベーターのボタンを押した。
店員はまだ気付いていない。
「このままエレベーターに乗っちゃえば…」
エレベーターが来た。
幸運にも、他に客は乗っていない。
迷わず飛び乗った。
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エレベーターのドアが閉まる。
首飾りのチェーンが一気にギリギリギリギリと締まっていった。
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「きゃあああああああああああああああああああ!!!!!」
shake
作者J1
初投稿です。
元々は韓国の怪談ですが、日本風にリメイクしています。(名前だけですが)