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短編2
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壁ドン

僕が今住んでいるアパートは結構古くて

正直「防音」なんて概念は全く無い、ホントに無い

隣の住人の鼻歌が聞こえてくるレベルの壁の薄さだ

左隣の住人はギターが趣味なようで時々ギターの音が聞こえてきてうるさい

右隣の住人はフィリピン人の方でいつも日本人の旦那さん?と喧嘩しててうるさい

上の人は室内なのに何故かハイヒールを履いてるようで足音がコツコツコツコツうるさい

でもまぁ、

右隣のフィリピン人の方は愛想が良くてちょくちょく会うと世間話とかするし、

立地も最高だったからその部屋はそこそこ気に入っていた

ただ、ある日から左隣のギターの人の部屋から

ドンドン!って壁を叩かれるようになった

それは僕がうるさい時に叩かれる訳ではなく

僕が寝てる時もトイレの時も関係なく無作為に叩かれる

それが大体一ヶ月ほど続き

僕はある結論に至った、それは

「隣の人はもしかしたら幽霊なのでは?」

という結論だ

確かに左隣の人はギターの音が時々すれど姿は見たことがない!

2年もここに住んでて顔を一回も見たことがないなんておかしい!

ギターと壁ドン以外の生活音も聞いたことがない!

これはもしかしたらもしかするぞ!

・・・・・・

それからすぐに部屋の更新で不動産屋に行く機会があったので、

勇気を出して聞いてみた

僕「あの・・隣の〇〇〇号室って空室ですよね?」

不「はい、そうですよ」

(そぉぉぉら!よしきたぁぁぁぁ!!!やっぱり幽霊だったぁぁぁ!!!そんな事だろうと思ってたんだよなぁ〜)

不「あ、そうだ。」

僕「ハイ!なんすか!?」

不「今年からその〇〇〇号室とあなたの真上の部屋に新しく入居者さん入るんで。煩くなるかもしれないので、よろしくお願いします」

僕「了解で〜す!」

うわぁ〜その幽霊の部屋に入居する人いんのかよ〜その人ドンマイだなぁ〜

・・・・・・アレ?なんか今の話・・・?

違和感が・・・

Concrete
コメント怖い
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